Mojang Studiosは4月21日、『マインクラフト(Minecraft)』Java版に向けてスナップショット26.2 Snapshot 4を配信した。このバージョンで「ヤマネコがピースフルでもスポーン(出現)するようになった」点が注目を集めている。
『マインクラフト』は、ブロックで表現された世界でいろいろなものを掘ったり設置したりするサンドボックスゲームである。動かないブロック以外にも、ネコやオオカミといった手懐けられる動物や、取引相手としてアイテムを交換できる村人、ゾンビやクリーパーといったモンスターなど、総じて「モブ」と呼ばれる多くの存在が息づいている。

ヤマネコは本作でジャングル、またはその亜種に分類されるバイオームに出現するモブである。見た目は村で出会えるネコに似ているものの模様が異なり、ネコとは違って飼いならすことができない別種の存在だ。そんなヤマネコは何があってもプレイヤーを攻撃しないにも関わらず、敵対的モブが登場しないゲームモード「ピースフル」でスポーンしないという不具合が報告されていた。
この不具合が報告されたのは2012年11月2日。本稿執筆時点から遡ることなんと約13年半も前に見つかっていたものだ。ヤマネコが初登場したバージョン12w04aがリリースされた2012年1月26日から、9か月あまり後にはすでに認識されていたことになる。それから長い時間を経てようやく修正されたことが国内ユーザーによって指摘され、注目を集めたかたち。

今回修正された不具合の原因は、ソースコード内のジャングルバイオームなどでスポーンする動物を設定する部分で、ヤマネコに友好的モブを表す識別子「CREATURE」ではなく、敵対的モブを表す識別子「MONSTER」が使われていたためである。プレイヤーを攻撃しないにも関わらず、敵対的モブに分類されていたために難易度ピースフルでは登場しなくなっていたわけだ。
なぜ今になってこの不具合が修正されたのか。その理由としては、Java Edition 26.1として配信された「タイニー・テイクオーバー」や、夏季に予定されている新バージョン「カオス・キューブド」に向けた一連の動きであることが考えられる。
「タイニー・テイクオーバー」では生まれたばかりのモブの見た目や鳴き声が刷新されており、「カオス・キューブド」では新たなモブ「サルファーキューブ」が追加される見込みとなっている。それに伴って多くのモブに関する不具合が続々と修正されているのだ。たとえば、プレイヤーが近くにいなければ溺れてしまうことがあったイルカが溺れなくなり、カエルが大きなサイズのマグマキューブを食べようとするようになった。モブに関するコード全体が見直されているのだろう。

また、2018年10月31日にリリースされたバージョン18w44aで、飼いならすことのできるネコが別種として追加されたこともこれほど修正が遅れた理由につながっているかもしれない。ネコはさまざまなバイオームで生成される村にスポーンするため、比較的珍しいジャングル系のバイオームにのみスポーンするヤマネコと比べて出会いやすい。ネコのような生き物を欲するプレイヤーは村でネコを飼いならせば良く、ゲーム内の実績システムにあたる「進捗」でも、条件のヤマネコだった部分がネコに変更されていた。あえてヤマネコを欲するのでもない限り、わざわざ出会うのが難しいヤマネコの信頼を苦労して勝ち取る必要はなくなっていたのだ。さらに、この不具合で大きく影響を受けるのは難易度ピースフルのみだった。こうした一連の理由から、修正の優先順位が下げられていたのかもしれない。
いずれにせよ、13年以上にも渡りゲームに残り続けていた不具合が今になって修正されたことは興味深い。「カオス・キューブド」で装いも新たになる本作の今後に注目したい。
『マインクラフト』Java版はPC向けに配信中。Bedrock版(統合版)はPC/iOS/Android/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switchなどに向けて配信中だ。
