海上保安庁は5月12日、日本周辺の海底地形データをもとにした『マインクラフト』のワールドデータを公開した。Java版とBedrock版向けにそれぞれ無料で配布されている。

海上保安庁では航海の安全や海洋権益の確保、防災などを目的として日本周辺の海底の地形を調査しており、今回配布されたワールドはそうして得られたデータに基づいて作られたのだという。公開された5月12日は「海上保安の日」とされており、これにあわせた施策のようだ。そこで、筆者も実際に配布されたワールドに赴き、『マインクラフト』内で日本の海を冒険してみた。

ワールドを開くと、プレイヤーが最初に降り立つのは東京周辺。さっそく前方には東京湾が顔を覗かせている。地形の形状や縮尺などは実際と異なると説明されている通り、本マップは実寸大で日本を再現したものではないようだ。

そこから南の方角へと進むと、浅めの陸地が続いていることがわかる。八丈島や西之島など、「七島・硫黄島海嶺」に属する島々だ。一部は活火山として近年でも活発な火山活動が確認されており、こうして並んだ地形をみると、日本を形成するプレートの存在を改めて感じ取ることができる。

そしてそこからさらに南方へ進むと、マリアナ海溝に到達する。マリアナ海溝と言えば、世界でもっとも深いとされる水深約1万920mのチャレンジャー海淵を擁していることでも知られているが、実はこの水深を最初に測定したのは、日本の海上保安庁だという。縮小された『マインクラフト』のワールドでは穏やかな海だが、実際には太陽の光が届かない暗闇が待っているのだろう。

本ワールドは、海上保安庁海洋情報部の公式サイトにて配布されている。データはJava版と統合版(Bedrock版)向けにそれぞれの形式が用意されており、無料でダウンロード可能だ。なおPCやスマートフォン以外の統合版でインポートするには、Minecraft Realmsの利用が必要となるため留意されたい。

なお、公式サイトの配布ページには、地図からブロック座標を調べるためのツールも設置されている。特定の海域を見に行きたい場合には、こちらのツールでテレポート用のコマンドを取得しながら旅をするのがよいだろう。木々などが存在しないため、サバイバルをおこなうには適していない様子だが、興味のある方はぜひ自分でも訪れてみてほしい。

なお省庁による『マインクラフト』の活用については、過去に国土交通省が「首都圏外郭放水路」を再現したことも注目を集めた(関連記事)。また同様の事例として、「明石海峡大橋」を管理する本州四国連絡高速道路株式会社が、橋の点検作業がおこなえるワールドを公開(関連記事)。『マインクラフト』を学習教材として活用する試みが広がりを見せている。

マインクラフト』Java版はPC向けに配信中。Bedrock版はPC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/iOS/Androidなどに向けて配信中だ。

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