連射、ボーナス得点、トラップゾーン。ステージ1から見どころ満載

 「第2回TDK全国キャラバンファミコン大会」(以下「キャラバン」)を本作で開催することが判明すると、筆者はすぐさま地元のおもちゃ屋さんで予約した。本作の広告には「超過激シューティング」と銘打たれ、パッケージには「86年全国キャラバン公式認定ソフト」とわざわざ書かれていたことも、今でも鮮明に覚えている。

 ソフトを購入後、大急ぎで帰宅して早速遊んでみたところ、ボタンをひたすら連射しまくり、眼前の敵を倒していくのがとにかく面白い。敵編隊が全滅、または画面外に消えるたびに「次はどんな敵が出てくるのかな?」とワクワクが止まらなかった。

 加えて素晴らしかったのは、特定の地点に配置された「Pマーク」を撃つと出現するパワーカプセルを取り、シーザーがパワーアップしたときの気持ち良さだ。

 カプセルを1個取るとシーザーの移動スピードと連射効率がアップし、2個取ると後方にもショットが撃てる3連射形態に変形し、3個取ると5連射ショットと敵弾を防ぐ効果を持つバリアが装着される。特に、最強状態の5連射&バリアになると敵をあっという間に倒せるようになり、さらにノリノリのBGMに変わる演出も相まってテンションが上がりまくった。

 本作には、成功すると高得点のボーナスが獲得できるフィーチャーが豊富に用意されているのも、筆者が日々熱中する大きな要因となった。

 特定の位置にショットを撃つと出現する、「Z」マークのゼグを同じステージ内でたくさん破壊すると、1個目は500点だったボーナス得点が最高で8万点までアップする。合体要塞の「ラザロ」は、合体前の1.5秒ほどの間に16発撃ち込んで破壊すると8万点のボーナスが加算され、目玉のような地上物「デライラ」は、2機同時に32発撃ち込んで破壊すると、やはり8万点ボーナスが入る。

 とりわけラザロのボーナスは、当時の筆者の限界よりもさらに速い連射スピードが必要だったので、最初はなかなか成功せずミスを繰り返した。「ボタンはどの指で押すと一番速いのかな?」「コントローラーの持ち方を変えたほうがいいのかな?」などと試行錯誤を繰り返した結果、ソフトを買ってから数日後に、初めてラザロのボーナスに成功したときの感動は今なお忘れることができない。

 シーザーが特定の場所に接近すると地形の裏側に潜り込んでしまう仕掛け、トラップゾーンにも何度も手を焼いた。

 トラップゾーンの存在と仕組み自体は、事前に雑誌の情報で知っていた。だが、いざプレイしてみると何の前触れもなく、突然シーザーの姿が消えてしまう前代未聞のアイデアには、誇張なしで度肝を抜かれた。

 地形に潜っている間は、シーザーは無敵状態になるものの、ショットは一切撃てなくなるので得点を大幅に落としてしまう。さらに地形に隠れたシーザーの居場所を見失いやすくなるため、地形から出た瞬間、眼前の敵と出合い頭に激突死するミスを数え切れないほど繰り返した。

【トラップゾーン】

特定の位置にシーザーが近付くと、何と地形の下部に潜り込んでしまう

 「ファミコン史上最大のキャラ」のキャッチコピーを引っ提げた、4ステージごとに出現するボス、ビッグスターブレインの迫力にも圧倒された。

 ビッグスターブレインの出現中は、敵弾を避けるスペースが極端に狭くなる。しかも倒すためには、弱点のコアよりも先に4つの砲台をすべて破壊することが必要で、砲台は各16発、コアは32発と耐久力が非常に高いこともあり、こちらも初めのうちはさんざん苦しめられた。

画面の大半を覆ってしまう、ビッグスターブレインの威圧感は凄まじかった

 ステージ13以降で、シーザーが最強状態のときに敵が放つ誘導弾の軌道も衝撃だった。一度かわしたかと思ったら、すぐに向きを変えて再びシーザーを追いかける、弾丸でありながらまるで意思を持っているかのようなその動きは、生まれて初めての体験だった。

 誘導弾があまりにも手強く、当初はステージ16クリアがとても高いハードルだった。だが、しばらく遊んでいるうちに、パワーカプセルを取ると1秒ほどシーザーが無敵状態になることを利用して、無敵の間にわざと誘導弾に当たって消す(※当時、筆者の友人間では「食べる」と呼んでいた)方法があることに気付いた。パワーカプセルがない状態でも避けるコツも少しずつつかんだ結果、無事16ステージのクリアに成功したときは本当に嬉しかった。

 一時はパワーアップしないまま進むことも考えたが、バリアが装備できないので通常弾に当たってミスをするリスクが生じるし、何よりお気に入りの5連射が撃てず、特別なBGMが聞けなくなるのは「あまりにもつまらない!」と思い、我流を貫き通したのは今でも間違いではなかったと信じている(多分)。

ステージ13以降の敵が放つ、円形の誘導弾も実に手強かった「全国キャラバン」を目指して隠れキャラ探しに熱中。大会後も驚愕の裏技が次々と発覚

 筆者は「キャラバン」に参加するため、本作を購入してからしばらくの間は、予選(2分間)と決勝(5分間)でいかにして得点を稼げるか、そのパターン作りに没頭していた。さらに本作では、前述のボーナスが入る裏技に加え、当初はマニュアルでも雑誌の記事でも非公開だった隠れキャラを発見することも、「キャラバン」で勝つためには重要なポイントであった。

 ある日、数人の友人たちといっしょに遊んでいたら、ひとりの友人が真っ先に「マットウクジラ」を発見し、「あ、クジラだ!」と叫び声を上げ、4万点のボーナスが入った瞬間の感動を今も鮮明に覚えている。その後、同じく4万点のボーナスがもらえる「ミロン」を、別の友人がステージ2で発見したことで、「これで『キャラバン』に勝てる!」と(実に手前勝手に)思い込んだ。

 以後、敵キャラごとの攻略パターンと並行して「ミロン」と「マットウクジラ」を百発百中で出せるパターンもマスターすべく、ますます夢中になって本作をやり込んだ。さらに別の日には、シーザーがいきなり最強装備にパワーアップする効果を持つ、ステージ1などに隠された「裏パワー」を友人が発見してくれたおかげで、よりパターンが作りやすくなったことも本当に嬉しかった。

 そして、筆者は自信満々で「キャラバン」会場に臨んだが、本番ではまさかのタコミスを犯し、あっけなく負けてしまった悔しい思い出は、おそらく一生忘れることはないだろう。

【隠れキャラいろいろ】

ステージ3などに隠された「マットウクジラ」。出現させると4万点のボーナスがもらえるこちらはステージ4などに隠されている「ミロン」。同じく4万点のボーナスキャラだ特定のトラップゾーンを通過すると出現する「裏パワー」は、シーザーが最強装備になる効果を持つ

 全国キャラバンが終わり、自身がステージ16クリアに成功した後も、本作にはさらなるお楽しみが用意されていた。

 確か「コロコロコミック」だったと記憶しているが、発見するとシーザーが新たにレーザーが発射可能となる隠れキャラ、レーザーパネルのヒントが示された記事が掲載された。ヒントを読んで自力で発見したのか、それとも後に出現条件が公開されてから発見したのかは、今となってはよく覚えていないが、初めてレーザーを使用したときはすべての敵を貫通し、あのラザロをも一撃で破壊してしまう、その威力には本当に驚かされた。

 その後もファミコン専門誌の裏技コーナーで、ボタンを押したままでも高速連射が可能となる「黄金の指」と、破壊すると200万点の特大ボーナスが獲得できる「野沢プログラマー」の隠れキャラが相次いで紹介されたのでまたまたビックリ。前者はケタ外れの連射スピードに、後者は高得点に「マジかよ!」とびっくりしたことでも、筆者にとって本作は思い出深いものとなった。

【まだまだあった驚愕の隠れキャラ】

ステージ6に隠されたレーザーパネルを出現させると、新たに強力なレーザーが使用可能となるステージ3で黄金の指を発見すると、ショットが超高速のオート連射に!最終ステージにひっそりと隠された野沢プログラマーは、破壊すると200万点の大ボーナスだ

 本作は、Nintendo Switch Onlineの加入者特典となる「ファミリーコンピュータ Nintendo Classics」でも配信されているので、本サービスに加入すれば追加料金なしでいつでも手軽に遊べる。

 さらにNintendo Switch Onlineでは、シーザーがいきなり5連射&バリアの状態でステージ8から始まる、その名も「ステージ8必勝バージョン」も配信中だ。この機会にぜひ、発売当時ファミコン史上最大のキャラクターとして多くの子供たちを恐れさせた、その迫力を体験していただきたい。

 手前味噌でたいへん恐縮だが、本作の細かいシステム解説や攻略法は、2021年に掲載した拙稿「Stay at home! 発売35周年、今こそ「スターソルジャー」で“100万点” を達成しよう!」にまとめてあるので、併せて参考にしていただければ幸いだ。

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