ゲーミングデバイスに“RGBライティング”をもたらした第一人者であるRazer。同社のキーボードやマウスは好きな色やパターンに光らせられるだけでなく、今では対応ゲームと連動したライティング効果を用意するなど、独自の進化を遂げている。

そんなRazerとデンマークのゲームスタジオ・IO Interactiveがパートナーシップを締結。 5月27日に発売されたばかりのスパイアクションアドベンチャーゲーム「007 First Light」は、RGBライティングシステム「Razer Chroma」とハプティクスシステム「Razer Sensa HD ハプティクス」に対応しており、一部のRazerデバイスで“光と振動”の専用効果を楽しめるのだ。

 今回はマウスからキーボード、ヘッドセット、コントローラーまで、全てRazer製ゲーミングデバイスで統一した環境で、実際に「007 First Light」をプレイ。まるで4Dシアターのような光と振動で、ジェームズ・ボンドを“体感”できるシステムの魅力をお届けしていく。

【007 First Light – Official Launch Trailer】

マウスからコントローラーまでRazerで統一。今回使用するデバイスを紹介

 今回「007 First Light」をプレイするにあたって、Razerから様々なゲーミングデバイスを提供いただいた。それぞれ簡単に紹介していこう。

ゲーミングマウス「Basilisk V3 Pro 35K」

2024年10月18日 発売
価格:26,980円

 「Basilisk V3 Pro 35K」は右手専用のエルゴノミックゲーミングマウス「Basilisk」シリーズの最上位モデル。11個のカスタマイズ可能なボタンとフリースピンに切り替え可能なチルトホイールを備えており、2.4GHzワイヤレス(Razer HyperSpeed)、Bluetooth、有線接続に対応している。

 そしてホイールとロゴ部分、マウス底面に「Chroma」対応のRGBライティングを搭載。全12ゾーンのLEDを個別にプログラムできるほか、対応ゲームと連動したライティング効果を楽しめる。

ゲーミングマウスパッド「Firefly V2 Pro」

2024年6月14日 発売
価格:17,480円

 Razerの光るゲーミングマウスパッド「Firefly」シリーズの最新モデルである「Firefly V2 Pro」。世界で初めて“エッジ・トゥ・エッジ”のバックライト設計を採用しており、マウスパッド全面が光っているように見えるのが特徴だ。カスタマイズ可能なLEDは全15ゾーンとなっている。

ゲーミングヘッドセット「Kraken V4 Pro」

2024年11月1日 発売
価格:68,200円

 Razerのゲーミングヘッドセット「Kraken」シリーズの最上位モデルとなる「Kraken V4 Pro」。同社のゲーミングヘッドセットで唯一「Sensa HD」に対応し、ハウジング内に触覚フィードバック用のハプティクスを搭載している。ゲーム内のシーンやアクションに応じてリアルな振動を楽しめるのが特徴だ。また「Chroma」に対応する全9ゾーンのイヤーカップライティングも搭載している。

 ゲーミングヘッドセットとしての性能も高く「Razer TriForce バイオセルロース 40mmドライバー」を搭載し、独自の3Dオーディオ「THX Spatial Audio」に対応。付属のコントロールハブで、プロファイルや振動の強度を直感的に変更することも可能だ。接続は2.4GHzワイヤレス(Razer HyperSpeed)、Bluetooth、USB有線、3.5mmオーディオジャックの4つに対応している。

ゲーミングキーボード「BlackWidow V4 Pro 75%」

2024年10月18日 発売
価格:49,980円

 Razerのメカニカルキーボード「BlackWidow」シリーズのコンパクトモデルである「BlackWidow V4 Pro 75%」。ホットスワップ可能なキースイッチ、カスタマイズ可能なOLEDディスプレイ、ガスケットマウントを採用した筐体など、まさに全部入りの最上位モデルだ。

 本製品では「Chroma」対応のRGBライティングに対応。キー別にプログラムできるほか、左右側面にはアンダーグローも搭載しており、RGBライティングが映えるゲーミングキーボードとなっている。

ワイヤレスコントローラー「Wolverine V3 Pro White Edition」

2025年2月27日 発売
価格:34,980円

 Xbox公式ライセンスを取得したワイヤレスコントローラー「Wolverine V3 Pro」。本製品は「Sensa HD」に対応しており、よりリアルで鋭い触覚フィードバックが楽しめる。なお「Sensa HD」に対応するのはPC版の対応ゲームのみで、PC版の非対応ゲームおよびXboxでは標準的な振動機能のみサポートする。

 このほかにも「Wolverine V3 Pro」には4つのバックボタンと2つのクローグリップバンパー、高速入力に切り替え可能な「Razer Pro HyperTrigger」、ホールセンサーによる精度の高いジョイスティックを搭載。ハイエンドコントローラーに相応しいスペックを備えている。本体カラーはブラックとホワイトがあるのだが、今回はホワイト(White Edition)を用意いただいた。

自宅で気軽に4D! 光と振動でプレミアムな没入体験

 ここからはRazer製ゲーミングデバイスを使用しながら、実際に「007 First Light」をプレイしていく。PC用ソフトウェア「Razer Synapse 4」の最新版がインストールされていれば初期設定は必要なく、ゲームを起動するだけで自動的に「Chroma」と「Sensa HD」が専用モードに移行する。

 なお、必ず「Razer Synapse 4」が必要になるため、PS5やXBOX Series XS、Nintendo Switch 2といったコンソール機では「Chroma」と「Sensa HD」を活かしたゲームプレイを体験できない。基本的にはPC版のみとなるため注意が必要だ。

今回のセッティング。操作はコントローラーメインで、キーボードとマウスはライティングに徹してもらった

 「Chroma」によるライティング効果だが、ゲーム中はダッシュすると鼓動するように光ったり、相手を殴るとウェーブするように光ったり、ハッキングデバイス「Qレンズ」を使うとレインボーに光ったりするなど、ほぼ全てのアクションに専用のパターンが用意されている。

 ゲームに合わせてライティングのカラーやパターンが変化していくのはとても面白く、ついついライティングに見入ってしまうこともあった。

ゲーム中はほぼ全てのアクションに専用のライティング効果が用意されているハッキングデバイス「Qレンズ」を使っているときは、周囲をスキャンするかのようにウェーブしたり……ピカッとスパークした時は、ランダムで色々なところが光るなど、ついつい見入ってしまうライティングが多数ある

 そして想像以上に良かったのが、ヘッドセットとコントローラーに搭載された「Sensa HD」だ。ただブルブルと震えるような振動ではなく、リニアに反応するハプティックフィードバックで、建物やクルマのドアを閉める時に「ドンッ」と鋭い振動があったり、殴り合いの時に「ドシンドシン」と重たい振動が襲ってくる。

 手のひらのコントローラーだけでなく、頭に装着したヘッドセットからも振動が来ることで、ボンドのアクションを生身で体感しているような没入感があった。今回は試すことができなかったが、ゲーミングクッション「Freyja」も組み合わせることで、より臨場感のある振動を体験できるだろう。

クルマに乗っている時の細かな揺れも伝わってくる。コントローラーだけでなく、ヘッドセットからも振動するのがポイントだ

 Razerの「Chroma」と「Sensa HD」の組み合わせは、映画館の4Dシアターに近い体験だと筆者は感じた。4Dシアターといえば、座席が動くだけでなく、フラッシュライトでバチバチと光ったり、水しぶきや風、匂いといった特殊効果が特徴で、アトラクション気分で映画を楽しむことができ、筆者も何度か体験したことがある。

 今回の組み合わせは、映画館並みのド派手な特殊効果があるわけではないが、自宅で環境を構築でき、気軽に4Dを体験可能。特に「007 First Light」のようにシネマティックなゲームとの組み合わせは抜群で、特等席で映画を見ているようなプレミアムなゲーム体験だ。

自宅で気軽に4Dを体験できるのが、Razer「Chroma」と「Sensa HD」の特徴だ価格と対応製品の少なさがネック。「Sensa HD」のさらなる普及を!

 ここまで、Razer製ゲーミングデバイスを使った「007 First Light」体験レポートをお届けしてきた。Razerの「Chroma」と「Sensa HD」の組み合わせは、自宅で簡単に4Dシアターのような体験ができ、ジェームズ・ボンドのアクションを生身で体感しているような没入感を楽しめる。ユニークなゲーミングデバイスを展開するRazerだからこそ構築できるシステムだ。

 だが「Chroma」は幅広いRazerデバイスが対応する一方で、「Sensa HD」はコントローラー「Wolverine V3 Pro」、ヘッドセット「Kraken V4 Pro」、ゲーミングクッション「Freyja」の3製品しか対応しておらず、いずれも高価格帯なのがネックだ。まだまだこれからではあるが、没入感を向上させる魅力的なシステムなので、より安価な製品にも搭載して「Sensa HD」の普及に期待したい。

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