オンラインプラットフォーム「Roblox」が、クリエイターの制作したゲームを、モバイル、PC、コンソール向けの独立したアプリとして配信できる新構想「Roblox Everywhere」を発表した。

米国で9月11日に開催された開発者向けイベント「Roblox Developers Conference(RDC)」で明らかにされた。

これまでRoblox上で制作されたゲームは、基本的にRobloxのアプリやプラットフォーム内からアクセスする形だった。

新構想「Roblox Everywhere」では、Robloxの技術やサービスを基盤として使いながら、クリエイターが自作ゲームをスタンドアロンのアプリとして展開できるようになる。2026年後半の提供が予定されている。

Robloxでつくったゲームを、独立したアプリとして配信

Robloxは、ユーザーが他のクリエイターのゲームを遊ぶだけでなく、自らゲームや仮想空間を制作し、世界中に公開できるプラットフォーム。特に子どもや10代を中心に巨大なユーザー基盤を持つ。

Robloxが2026年2月に公表したデータでは、年齢確認を済ませたデイリーアクティブユーザーの35%が13歳未満、38%が13〜17歳。合わせて7割以上を18歳未満が占めている。

キッズに警察のフリして運営に通報したら号泣した

ユーザー基盤の若さに加え、Robloxは専用の開発環境「Roblox Studio」などを通じて、個人や開発チームによる膨大なゲームが公開されてきた、ゲーミングプラットフォームとしての一面も持っている。

今回発表された「Roblox Everywhere」は、その配信先をRobloxの外側にも広げる取り組みとなる。

クリエイターは今後、Robloxのゲームエンジンやインフラなどを利用したまま、自作ゲームをモバイル、PC、コンソール向けの独立したアプリとして提供できるようになる。

また、2026年末までには、ChromeブラウザからRobloxのゲームを直接起動できるWebプレイヤーも導入予定。これにより、プレイヤーはRobloxアプリをインストールしなくても、検索結果やYouTube、X、SNSなどで共有されたリンクから、そのままゲームを開始できるようになる。

2027年半ばには、インターネット接続のない環境でも遊べるオフラインプレイへの対応も予定されている。

クリエイターには過去12ヶ月で約17億ドルを還元

ゲームの配信先だけでなく、クリエイターの収益化についても新たな仕組みが導入される。

Robloxでは2013年から、ゲームなどで得たゲーム内通貨・Robuxを現金化できる「Developer Exchange(DevEx)」を提供してきた。

DevExプログラムの収益データ

DevExプログラムの収益データ

同社によれば、DevEx開始以降にクリエイターが得た収益は累計50億ドルを突破。直近12ヶ月だけでも約17億ドルにのぼる。

新たに導入される「Roblox Wallet」では、対象となるクリエイターが現実の通貨で直接収益を受け取り、外部の銀行口座などへ資金を移動できるようになる。

2026年後半から、米国在住の18歳以上の対象クリエイター向けに展開予定。さらに2027年には世界各地への拡大を予定している。また、Roblox Walletと連携し、残高を直接決済に利用できる「Roblox Card」も2027年から提供予定となっている。

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tyanyone

株式会社カイユウ代表取締役。1986年生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。出版社での編集業務や大手SNS運営会社でのWeb/コミュニティディレクターを経て、2011年に株式会社カイユウを創業。2013年にポップポータルメディア「KAI-YOU」を立ち上げる。以降、インターネット発のカルチャーを専門領域として、VTuber、ストリーマー、ヒップホップ、ゲーム、アニメ、同人文化など幅広いジャンルを取材・研究。クリエイターや企業へのインタビュー、コミュニティ分析、カルチャー史の記録を継続して行っている。企業や自治体との共同プロジェクト、マーケティング支援、コンテンツプロデュースなども手がける。編集者・記者としての関心は、2010年代以降のポップカルチャーとコミュニティ、それらが社会や産業へと発展していく過程など。

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