パブリッシャーの2P Gamesは9月14日、Hanamiriroが手がける『Alice Nation』を現地時間10月15日に配信開始すると発表した。日本では時差の関係で10月16日となるようだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示および字幕に対応予定。現在はデモ版が配信中。
『Alice Nation』は、「不思議の国のアリス」を思わせるモチーフが随所に見られるナラティブカードゲームだ。主人公は、突如として異世界「The Beyond」で目を覚ました少女アリス。プレイヤーは卓上に並べられたカードを操作し、資源を集めたり道具を合成したりしながら、不思議な町を探索。謎や敵を乗り越え、現実世界へ帰る方法を探していく。

本作では、風景や人物、アイテム、アクションなど、物語を構成するさまざまな要素がカードとして表現される。カードをドラッグ&ドロップして探索を進めるほか、手に入れた素材同士を組み合わせれば、新たな道具を合成することも可能。スキルポイントを使い、アビリティカードを獲得する要素も用意されている。
そして、目の前の問題に対する解決手段はひとつとは限らないという。たとえば敵との遭遇でも、冷静に観察する、会話を試みる、素早く肘打ちを食らわせるといった行動によって結果が変化。カードの組み合わせを試すことで、用意された手順とは異なる突破口を見つけられるとのこと。

こうした自由さは、探索中のさまざまな場面にも表れる。幻覚作用のあるキノコを商人に渡したり、ミニゲームで不正を働いたり、ボスとの対峙中に重要なアイテムを盗み取ったりすることも可能。また、町ではNPCとのカード勝負や依頼、信号のスキャン、事件の調査なども発生する。
アリスの旅には、個性的な人物たちが関わってくる。大げさな口調で振る舞うメリーや、アリスが異世界で最初に出会う三月ウサギ、何か秘密を抱えているらしい研究員ノアなどが登場。カード上でのやり取りを通じて、町の住人たちにまつわる物語も描かれていく。

一方で、本作の柔らかな色合いと童話風の世界には、不穏な一面も隠されているようだ。物語が進むにつれて穏やかな風景は崩れ、赤く染まった空間や、人影のようなものが宙に浮かぶ場面なども確認できる。また、アリスは逃げる最中にさらに深い夢へと落ちていくとされており、現実の彼女に何が起きたのかも物語の謎となるようだ。

本作の開発を手がけるHanamiriroは、中国圏では莉萝工作室の名義でゲームを制作しているデベロッパーだ。これまでには『佩尔霍宁』や『meaqua的异世界转生录』などを手がけている。なかでも、『佩尔霍宁』はSteamユーザーレビュー247件中91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。そうしたHanamiriroが新たに手がける『Alice Nation』では、卓上に並ぶカードの組み合わせによって、探索だけでなく交渉や戦闘でもさまざまな解決方法を試せるという。柔らかな童話世界の裏側に隠された物語に注目したい。
『Alice Nation』はPC(Steam)向けに、10月16日配信予定。価格は7.99ドル(約1237円)で、発売から14日間は10%オフとなる予定だ。現在はSteamにてデモ版が配信されている。
