東宝は2026年10月15日、2027年2月期第2四半期(中間期:2026年3月1日~2026年8月31日)の連結決算を発表し、営業収入が前年同期比3.4%減の1,851億6,200万円、営業利益が同24.8%減の309億3,800万円となりました。
同社は映画や演劇、不動産を主力とし、ゲーム事業レーベル「TOHO Games」やアニメーション製作レーベル「TOHO animation」を展開する東京証券取引所プライム市場および福岡証券取引所の上場企業です。当中間期は前年同期にヒット作が相次いだ映画事業の減収などにより全体では減収減益となった一方、IP・アニメ事業は国内外でのコンテンツ展開が好調に推移し、ゲーム関連収入も前年同期比57.9%増となりました。
営業利益309億円、純利益200億円で減収減益に
東宝が公開した決算短信および決算説明資料によると、当中間期の営業収入は1,851億6,200万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は309億3,800万円(同24.8%減)、経常利益は331億2,700万円(同21.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は200億1,900万円(同40.2%減)でした。
2027年2月期中間期の連結業績数表。営業収入は前年同期比3.4%減の1,851億6,200万円、営業利益は同24.8%減の309億3,800万円
報告セグメント別では、映画事業と演劇事業が減収減益となった一方、IP・アニメ事業と不動産事業は増収を確保しました。
2027年2月期第2四半期累計のセグメント別業績数表と構成比。IP・アニメ事業は営業収入431億3,200万円と増収を達成「呪術廻戦」「葬送のフリーレン」などが貢献、IP・アニメ事業は15.6%増収
IP・アニメ事業は、営業収入が前年同期比15.6%増の431億3,200万円、営業利益が同44.2%減の59億7,000万円となりました。
IP・アニメ事業の四半期別業績推移。2027年2月期第2四半期は配信収入やグッズ販売の増加により営業収入約249億円、営業利益約54億円に伸長
TOHO animationが製作出資する「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」などの国内外での配信利用や各種配分金収入が業績に貢献しました。
また、「ハイキュー!!」「ゴジラ」などの商品化権収入に加え、「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」や「劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』」などの関連グッズ・パンフレット販売も好調に推移しています。
収入の内訳では、映像の利用・許諾が前年同期比22.7%増の192億700万円、商品の販売が同33.8%増の129億900万円と伸長しました。
一方、利益面では海外事業への先行投資や買収先事業における一過性費用約14億円の発生、TOHO Globalへの事業承継に伴う海外収益の計上時期のズレなどが影響しました。
ゲーム関連収入は57.9%増、「TOHO Games」の事業展開も継続
決算説明資料によると、TOHO animationレーベルおよびこれに準ずる作品を対象としたゲーム関連収入は、前年同期比57.9%増の12億8,300万円となりました。主に協業作品からの配分金収入で、「呪術廻戦 ファントムパレード」などが貢献しています。
東宝はゲーム事業レーベル「TOHO Games」を通じて、主に自社アニメ作品や「ゴジラ」などのIPを活用したゲーム事業を展開しています。
現在は「ゴジラ バトルライン」「呪術廻戦 ファントムパレード」「怪獣8号 THE GAME」などを配信しており、今後は新作スマートフォン向けゲーム「ハイキュー!! ALL Challengers」の配信や、コーエーテクモゲームスと共同で企画・制作する家庭用ゲーム「薬屋のひとりごと ~偽りの皇弟~」の2027年初頭の発売を予定しています。
映画事業は減収、通期純利益予想は480億円に上方修正
主力の映画事業は、営業収入が前年同期比12.1%減の911億7,700万円、営業利益が同16.4%減の194億円となりました。
「劇場版 名探偵コナン ハイウェイの堕天使」「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」などが大ヒットしたものの、前年同期の「鬼滅の刃」「国宝」などの大型ヒット作による収入の反動が影響しました。
また、演劇事業は営業収入95億8,900万円(前年同期比10.4%減)、不動産事業は400億800万円(同1.8%増)となり、いずれも営業利益は前年同期を下回っています。
通期業績予想については、営業収入3,450億円、営業利益620億円、経常利益670億円を据え置く一方、親会社株主に帰属する当期純利益を従来の410億円から480億円に上方修正しました。第3四半期における投資有価証券の一部売却によるものとしています。
