Galaxy Tab S12+(手前)とGalaxy Tab S12 Ultra(奥)
上位モデルより実測で126g軽い12.6型モデルでも、重い3Dゲームが120fps前後で動作した。サムスン電子ジャパンから、Androidタブレットの新モデル2機種「Galaxy Tab S12 Ultra」と「Galaxy Tab S12+」が10月7日に発売された。S12 Ultraは約14.6型、S12+は約12.6型で、どちらもSoCにMediaTekの「Dimensity 9500」を搭載する。
SamsungによるとS12 Ultraは前モデルのGalaxy Tab S11 Ultraと比べて、CPU性能は19%、GPU性能は17%、NPU処理は最大61%向上したという。冷却には新設計の3Dベイパーチャンバーを採用した。
S12+は従来モデルのGalaxy Tab S10+より画面が大きくなり、約12.6型になった。また両モデルともAndroidタブレットとして初めてAdobeのPhotoshopをプリインストールしている。
Samsungオンラインショップでの直販価格はS12+が22万7,480円から、S12 Ultraが27万1,480円から。今回は両モデルを試用する機会を得たので、ゲームや動画といったエンタメ用途を軸に、S12+を中心としてS12 Ultraとの違いを見ていきたい。
【表1】Galaxy Tab S12+/S12 Ultraの主な仕様Galaxy Tab S12+Galaxy Tab S12 Ultraディスプレイ約12.6型 Dynamic AMOLED 2X
2,800×1,752ドット、最大120Hz約14.6型 Dynamic AMOLED 2X
2,960×1,848ドット、最大120HzSoCMediaTek Dimensity 9500MediaTek Dimensity 9500メモリ/ストレージ12GB/256GB
12GB/512GB12GB/256GB
12GB/512GB、16GB/1TB外部ストレージmicroSD(最大2TB)microSD(最大2TB)リアカメラ約1,300万画素(広角)約1,300万画素(広角)+約800万画素(超広角)フロントカメラ約1,200万画素(超広角)約1,200万画素(超広角)バッテリ10,600mAh11,600mAh無線Wi-Fi 6E、Bluetooth 6.0Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0防水・防塵IP68IP68OSAndroid 17(One UI 9.0)Android 17(One UI 9.0)本体サイズ約187.8×289.5×5.3mm約208.5×326.3×5.1mm重量約553g約692g価格(税込)22万7,480円(12GB/256GB)
26万1,580円(12GB/512GB)27万1,480円(12GB/256GB)
30万5,580円(12GB/512GB)
37万3,780円(16GB/1TB)12.6型に大型化した「Galaxy Tab S12+」
S12+のディスプレイは約12.6型で、解像度は2,800×1,752ドット。本体サイズは約187.8×289.5×5.3mmで、重量は公称約553gとなっている。実測では558.5gだった。
公称約553g、実測は558.5g
Galaxy Tab S12+
Galaxy Tab S12+の前面
背面
実測重量は558.5g
外装には「強化アーマーアルミニウム」を採用しており、IP68等級の防水・防塵性能を備える。本体カラーはグレーだ。リアカメラは約1,300万画素の広角カメラ1基。フロントカメラは横向きにしたときの上辺のベゼル内に、約1,200万画素の超広角カメラを搭載する。
背面は約1,300万画素の広角1基
フロントカメラは上辺ベゼル内に配置
インターフェイスはUSB 3.2 Gen 1 Type-Cが1基と、microSDカードスロットを備える。スピーカーは上下の側面に2基ずつ、計4基を内蔵する。電源ボタンと音量ボタンは右の側面に並ぶ。生体認証は画面内指紋認証と顔認証に対応する。
端子・ボタンと上下2基ずつのスピーカー
下側面。USB 3.2 Gen 1 Type-Cと両側にスピーカーの穴を配置している
上側面。こちらにもスピーカーの穴がある
右側面。上部に電源ボタンと音量ボタン、下部にmicroSDカードスロットを配置
左側面はボタンも端子もなし
最大2TBのmicroSDで容量を拡張
背面の長辺寄りには、純正のキーボードカバーを接続するための3つの接点がある。キーボードカバー側にも同じく3つの接点がある。
キーボードカバーとつなぐ3つの接点
メモリとストレージは12GB/256GBと12GB/512GBの2構成で、今回試用したのは12GB/256GBモデル。最大2TBのmicroSDカードで容量を増やせるので、データ量の大きいゲームを複数入れたい場合や、写真や動画の素材を持ち歩きたい場合も安心できる。
14.6型の大画面を備える「Galaxy Tab S12 Ultra」
S12 Ultraのディスプレイは約14.6型で、解像度は2,960×1,848ドット。本体サイズは約208.5×326.3×5.1mm、重量は公称約692gで、実測は684.5gだった。
公称約692g、実測は684.5g
Galaxy Tab S12 Ultraの前面
斜めから見たところ
背面
実測重量は684.5g
本体カラーはS12+と同じグレーで、背面のデザインもよく似ている。リアカメラは約1,300万画素の広角と約800万画素の超広角の2眼構成だ。
広角+超広角の2眼構成
前面はベゼルが約5.2mmと細く、画面が本体いっぱいに広がっている。そのぶんフロントカメラは横向きにしたときの上辺で画面に食い込むかたちになっている。
細いベゼルでカメラ部が画面に食い込む
インターフェイスはS12+と同じく、USB 3.2 Gen 1 Type-Cが1基とmicroSDカードスロット(最大2TB)を備える。ボタンや端子の配置はS12+とほぼ共通だ。
S12 Ultra用のキーボードカバーは前モデルのGalaxy Tab S11 Ultraと共用の「Galaxy Tab S12 Ultra | Tab S11 Ultra Book Cover Keyboard Slim」(2万1,000円)などが用意されている。S11 Ultraからの買い替えなら、手持ちのS11 Ultra用のキーボードカバーやケースをそのまま使える。
S11 Ultraと共用のキーボードカバー
Book Cover Keyboard Slimを装着したS12 Ultra2台の違いは画面の大きさと重さ、カメラの数
2台を並べると、まず大きさの違いが目に入る。本体サイズはS12 Ultraが約208.5×326.3mm、S12+が約187.8×289.5mmで、S12 Ultraがひとまわり大きい。重さは実測でS12 Ultraが126g重い。
並べるとUltraがひとまわり大きい
一方で、厚さは大きいS12 Ultraのほうが薄い。S12 Ultraが約5.1mm、S12+が約5.3mmで、SamsungによるとS12 UltraはGalaxy Tabとして最も薄いという。とはいえ差は0.2mmにとどまる。
厚さは大きいUltraが0.2mm薄い
前面ではベゼルの太さが異なる。S12 Ultraの約5.2mmに対してS12+は約7.9mmある。S12 Ultraはベゼルを細くしたぶんフロントカメラの部分が少し画面側に出ており、S12+はベゼル内にカメラが収まっている。
背面ではカメラの数が違う。S12 Ultraは超広角カメラを加えた2眼で、S12+は広角の1眼だ。このほか、無線LANはS12 UltraがWi-Fi 7、S12+がWi-Fi 6Eに対応する。バッテリ容量はS12 Ultraが1,000mAh多い11,600mAhで、メモリとストレージはS12 Ultraにだけ16GB/1TBモデルが用意される。
背面のデザインはよく似ている
カメラの数が2台の違いの1つ
リアカメラはS12 Ultra(奥)が2眼、S12+(手前)が1眼
今回試用したのはどちらも12GB/256GBモデルだ。SoCもメモリも同じ条件で比べられた。
ディスプレイはきれいでなめらか、映り込みは気になる
ディスプレイは両モデルともDynamic AMOLED 2X(有機EL)で、リフレッシュレートは最大120Hz。ピーク輝度は最大1,600cd/平方m、屋外の輝度は1,000cd/平方mとされている。周囲の明るさに合わせて輝度を調整する「シームレスビジョンブースター」も搭載する。
実際に使うと有機ELの表示はきれいで、120Hz表示のおかげでスクロールやゲームの動きもヌルヌルとなめらかだ。 2台を並べて見比べても、表示の品質に差はほとんど感じなかった。
画面の大きさの差は数字以上に感じた。対角では2型の違いだが、ベゼルの細さも加わって、並べると表示領域の差がはっきり分かる。マルチウィンドウでは画面を最大3つに分割して使えるが、3つのアプリを並べるならS12 Ultraの広さに余裕がある。PCのようにウィンドウを重ねて使えるSamsung DeXにも対応しており、デスクトップを最大4つ作って、それぞれで最大5つのアプリを同時に開ける。
表示品質の差はほとんどない
画面を点灯させて並べたところ。左がS12 Ultra、右がS12+
気になったのは映り込みだ。光沢のある画面なので、照明や窓の明かりがそれなりに映り込む。映り込みが嫌な場合は純正の「Anti-Reflecting Screen Protector」(S12+用は4,180円)のような反射を抑えるフィルムを貼る手もある。もっともフィルムを貼ると、有機ELの繊細な表示とはトレードオフになる。
4chスピーカーを搭載、スタンドの角度は固定
スピーカーは両モデルとも4基を内蔵しており、4チャンネルの空間オーディオに対応する。Samsungによると従来モデルの2倍のチャンネル数で、2チャンネルの音源も4チャンネルに処理して再生するという。
動画視聴には不満のない角度
動画を純正のキーボードカバーのスタンドで立てて観たところ、スタンドの角度は固定だが動画視聴には不満のない角度だった。とはいえ、角度を調整できればさらに使いやすいと感じるし、クリエイティブな作業もしやすいだろう。
スタンドの角度は調整できない
スタンドの角度は固定キーボードカバーとSペンで作業もこなせる
ここまでスタンドとして使ってきた純正のキーボードカバーも見ておきたい。S12+で試用したのは「Galaxy Tab S12+ Book Cover Keyboard Slim」(2万680円)で、カバーとキーボードが一体になったタイプだ。立てればノートPCのようなかたちで作業できる。
カバーとキーボードが一体になったタイプ
Book Cover Keyboard Slimを装着したS12+
斜めから見たところ
キー配列は英語配列で、トラックパッドはない。AIアシスタントを呼び出せる「Galaxy AIキー」も備える。キーボードは打ちやすく、文章の入力も問題なかった。日本語配列ではない点には注意したい。
日本語配列ではない点に注意
閉じると本体の前面と背面を覆うカバーになる。背面側にはカメラ用の穴が開いている。
閉じると前面と背面を覆う
背面はカメラ部分だけ開口
Galaxy AIの機能も一通りそろっており、Samsung Notesのメモを要約するノートアシストなどが使える。Google AI Proを6カ月間無料で利用できる特典もある。
トラックパッドが欲しいなら、上位の「Pro Keyboard」(S12+用は3万8,280円)も用意されている。なお、11月4日までは対象の販売店で本体を購入すると、Book Cover Keyboard Slimが30%オフになるキャンペーンを実施している(適用方法は販売店によって異なる)。
Sペンは両モデルに同梱される。軸は六角形で、重さは実測で8.1gと軽い。Bluetoothには対応しないので、カメラのリモートシャッターのような離れた場所からの操作には使えない。Sペン自体もIP68等級の防水・防塵に対応しており、単体では8,580円で販売されている。
六角形の軸で実測8.1gと軽い
Sペンは磁石で本体の側面にも背面にも取り付けられるので、持ち歩くときになくしにくい。
磁石で側面にも背面にも装着可能
クリエイティブ用途では、LightroomでのRAW現像もPhotoshopでの編集も引っかかることなく操作できた。
RAW現像も引っかからずに操作できた
PhotoshopはGalaxy Storeで少なくとも6カ月間独占提供される。S12シリーズのユーザーはAdobe Photoshopのプレミアムモバイルサブスクリプションを4カ月間無料で利用でき、毎月100の生成クレジットも付く。Adobe Fireflyを使った生成塗りつぶしなどの生成AI機能も用意されている。
Androidタブレット初のプリインストール
このほか、動画編集アプリのLumaFusionが66%オフで購入でき、イラスト制作アプリのCLIP STUDIO PAINTは初回登録なら6カ月間無料で使える。
こうした用途では画面の大きさがそのまま作業のしやすさにつながる。写真編集なら画像を大きく表示したままパネルを開けるし、イラスト制作でもキャンバスを大きく表示したまま描ける。特に動画編集ではタイムラインやプレビューを広く取れるので、作業領域の大きさは正義だ。 写真の現像程度ならS12+でも十分だが、動画編集やイラスト制作に力を入れるならS12 Ultraの14.6型を選ぶ価値がある。
パッドで遊ぶと迫力十分、Asphalt Legends Uniteは120fpsで動作
ゲームはBluetoothで手持ちのXboxワイヤレスコントローラを接続して遊んでみた。キーボードカバーのスタンドでS12+を立ててパッドで操作すると、快適に遊べた。
同じタイトルでもスマホや小さめのタブレットで遊ぶのとは迫力がかなり違う。12.6型の有機ELに広い景色が映り、パッドで操作していると、スマホ向けのゲームを遊んでいるという感覚が薄れてくる。画面に指を置かずに済むので表示が手で隠れないのもパッドの利点だ。
パッド操作なら表示が手で隠れない
S12+をスタンドで立て、Xboxワイヤレスコントローラで原神をプレイ
試したのは原神と、レースゲームのAsphalt Legends Uniteの2本だ。フレームレートはOne UIのゲームブースターにある「システムモニター」で画面に表示させて確認した。
ゲームブースターはゲームの起動中に呼び出せるパネルだ。性能の設定を「パフォーマンス」「バランス重視」「バッテリーセーバー」から選べるほか、ナビゲーションボタンやエッジパネルを無効にする機能、誤操作を防ぐ機能などがまとまっている。初期状態では「バランス重視」になっていたが、今回はパフォーマンスを最大限に引き出すため「パフォーマンス」に変更して遊んだ。
性能設定とフレームレート表示を集約
ゲームブースターのパネル。システムモニターでフレームレートを表示できる
原神は画質の設定が最初から「高(デフォルト)」になっていた。このときのフレームレートは30fpsだ。フレームレートを60に上げると画質の表示は「カスタム」に変わり、ゲーム内の「現在のデバイス負荷」は「非常に高い」と赤く表示される。それでも実際のプレイでは60fps前後で動作した。なめらかに遊びたいなら、フレームレートは60に変えておきたい。
60fps設定でもデバイス負荷は「非常に高い」
原神の画面設定。フレームレートを60にするとデバイス負荷の表示は「非常に高い」になる
Asphalt Legends Uniteはグラフィックス設定のビジュアルクオリティを「高品質」、フレームレートを「120」にして遊んだ。レース中も119~120fpsが出ており、120Hzのディスプレイを使い切れる。
高品質・120fps設定で119~120fps
Asphalt Legends Uniteのグラフィックス設定
レース中も120fps前後で動作
S12+はぎりぎり手に持って遊べるものの、できればパッドを使いたい重さだ。S12 Ultraは画面が大きく重さもあるので、手に持ってゲームをする感じではない。ただ筆者は大きなタブレットをふだんあまり使っていないので、持ち慣れている人なら印象は変わるかもしれない。 ゲームを中心に使うなら、パッドとスタンドを組み合わせるのがおすすめだ。
手持ちはぎりぎり可能な重さ
S12+を手に持ってAsphalt Legends Uniteをプレイ性能はほぼ同等、負荷をかけ続けるとS12+が安定
性能はGeekbench 7、PCMark for AndroidのWork 3.1、3DMarkで計測した。SoCとメモリが同じなので、スコアはほぼ横並びとなった。
【表2】ベンチマーク結果テストGalaxy Tab S12+Galaxy Tab S12 UltraGeekbench 7(CPU シングル/マルチ)2,683/8,2322,777/9,332Geekbench 7(GPU、OpenCL)15,61115,230PCMark for Android Work 3.117,68817,7333DMark Wild Life Extreme7,1896,9043DMark Solar Bay13,35312,9593DMark Steel Nomad Light3,0062,8893DMark Wild Life Extreme Stress Test(安定性)79.7%74.5%
Geekbench 7のCPUマルチコアはS12 Ultraが1割強上回ったものの、GPU系のテストではS12+がわずかに上で、全体としては同等といっていい。
差が出たのは負荷を約20分かけ続ける3DMark Wild Life Extreme Stress Testだ。1ループ目のスコアは両モデルとも7,000台とほぼ同じだったが、4ループ目以降はS12+が5,600~5,800台、S12 Ultraが5,300前後で推移した。安定性は20回のループのうち最も低いスコアを最も高いスコアで割った値で、高いほど長時間の負荷でも性能が落ちにくいことを示す。 この安定性もS12+が79.7%、S12 Ultraが74.5%で、本体の小さいS12+のほうが性能を保っていた。 本体が大きいS12 Ultraのほうが熱には有利だと予想していたので、意外な結果だった。
S12+の3DMark Wild Life Extreme Stress Testの結果
ストレステストは両モデルで同時に実行し、終了直後にサーモグラフィーカメラ(HIKMICRO MiniE)で1台ずつ背面の温度を測った。室温は24~25℃だ。背面の最高温度はS12+が42.2℃、S12 Ultraが41.5℃で、ほとんど変わらない。
S12+は熱が背面の広い範囲に広がる
ストレステスト終了直後のS12+の背面温度。最高42.2℃、中央34.5℃
Ultraは背面中央が30.1℃にとどまる
ストレステスト終了直後のS12 Ultraの背面温度。最高41.5℃、中央30.1℃
ただし熱の広がり方は異なる。S12+は背面の広い範囲に熱が広がっており、背面中央の温度はS12+が34.5℃、S12 Ultraが30.1℃と4.4℃の差があった。本体が小さいぶん、熱が全体に回りやすいようだ。なおサーモグラフィーの画像は1枚ごとに色の範囲が自動で設定されるため、色ではなく表示の数値で比べている。
最も熱くなるのは縦に持ったときのカメラの下あたりだ。横向きにすると上辺側になるため、両手で持つ左右の端からは離れている。手に持ってゲームをしていても、熱さが気になることはなかった。
バッテリ駆動時間はS12+が上回る
バッテリ駆動時間はPCMark for AndroidのWork 3.1 battery lifeで計測した。残量100%から20%になるまでの時間を計るテストで、画面の明るさは両モデルとも約50%(スライダーの中央付近)、明るさの自動調整はオフとした。
結果はS12+が11時間7分、S12 Ultraが10時間31分で、S12+が36分長かった。 バッテリ容量はS12 Ultraのほうが1,000mAh多いものの、画面が小さいぶんS12+のほうが長く持ったと考えられる。なお公称の動画再生時間はS12 Ultraが最長23時間、S12+が最長21時間で、今回のテストとは順位が逆になった。
S12+は11時間7分でUltraを36分上回る
S12+のPCMark for Android Work 3.1 battery lifeの結果
いずれも10時間を超えており、動画視聴やWebの閲覧が中心なら1日は充電を気にせず使えそうだ。
高い負荷がかかったときの減り方も見ておきたい。約20分の3DMark Wild Life Extreme Stress Testでは、バッテリ残量がS12+で93%から85%、S12 Ultraで93%から86%に減った。重い3D処理を続けると、20分でおよそ7~8%ずつ減っていく計算になる。重いゲームを長時間遊ぶ日は、充電しながらのほうが安心だ。充電器は付属しないが、別売りの45W充電器を使えば約95分で満充電になるという。
軽さとバッテリならS12+、大画面重視ならS12 Ultra
両モデルを比べると性能はほぼ同じで、違いは主に画面の大きさと重さだ。負荷をかけ続けたときのスコアの安定性とバッテリ駆動時間はむしろS12+のほうが上回った。そのうえ実測でS12 Ultraより126g軽い。 重いゲームも含めてエンタメ中心に使うなら、S12+で不足を感じる場面は少ないだろう。
S12 Ultraが向いているのはより大きな画面で動画などのコンテンツを楽しみたい人や、動画編集やイラスト制作のようなクリエイティブな作業を重視する人だ。14.6型の画面と細いベゼルは、タイムラインやキャンバスを広く使いたい場面で強みになる。
Androidタブレットとしての完成度は高い一方で、価格はS12+の12GB/256GBモデルでも22万7,480円で、同じ構成のS12 Ultraとは4万4,000円の差がある。重いゲームを快適に遊びたい人や、画像編集などの作業もタブレットでこなしたい人なら、選ぶ価値はある。反対に動画視聴やWebの閲覧だけが目的なら、正直なところ高すぎると感じた。キーボードカバーのスタンドの角度を変えられないことと画面の映り込みも、この価格帯なら少し惜しい。
それでも、有機ELのきれいな画面で重いゲームもなめらかに動き、パッドをつなげばスマホとはひと味違う迫力で遊べる。バッテリも、動画やWeb中心の使い方なら1日は充電を気にせず使えるだろう。Androidタブレットで重いゲームまで含めて存分に楽しみたい人なら、S12+で満足できるはずだ。




















