「バイオハザード」シリーズの長い歴史を振り返る展覧会「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」が,2026年10月30日〜12月24日に東京都渋谷区の渋谷BEAM4F「BEAMギャラリー」にて開催される。
開催前日の10月29日には発表会と内覧会が行われ,シリーズを愛し,実況動画でも有名な狩野英孝さんと,レオン役の声優である森川智之さん,そして「バイオハザード」シリーズプロデューサーの川田将央氏が見どころについて語った。
「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」公式サイト
狩野英孝さんと森川智之さんが「バイオハザード」愛を語る
発表会はオープニングから大いに盛り上がった。狩野さんが「中学1年生の時に『バイオハザード』と出会って衝撃を受けました。30年後にこうしたステージに立てていることを人生のタイプライターにしっかり記録したい」とシリーズファンらしい表現で喜びを語れば,森川さんも「ラクーンシティに帰ってきた気がするよ」とレオンのセリフで感慨を表した。会場はシリーズへの愛にあふれていた。
狩野英孝さん
森川智之さん
開催に至った経緯について,川田氏は「30周年を迎えるにあたって,形に残るものをやりたかった」と語った。また,単に歴代タイトルを並べるだけでなく,さまざまなテーマに沿った展示を行うことにしたという。
川田将央氏
一般公開に先駆けて会場を巡った狩野さんと森川さん。感想を聞かれた狩野さんは「キャラクターだけでなく,クリーチャーの情報も盛りだくさんでした。彼らには苦労させられたはずだが,同窓会のような気分になれましたね。ゲームに触れていない人も,このクリーチャーたちがどんな出方をするか想像しながら展示を見て,ゲームを遊んで答え合わせをしてほしい」と熱く語った。
森川さんは「演じてきた側からすると,展示を見てストーリーを思い出します。シリーズはキャラクターがちゃんと年を取るのがいいですね。ゲームは作中の時系列どおりにリリースされるわけではないため,あとから若い時代を演じることもありますが,そのときの苦労を思い出しました」と感慨深げだった。
なお,森川さんはレオンの声を収録する際,まずキャラクターの年齢を確認し,ラクーンシティでの事件から何年が経過したかを踏まえて演技プランを考えるという。長い歴史の中で重厚な人間ドラマが描かれてきたシリーズらしいエピソードだ。
狩野さんには「印象に残った展示」をテーマに,1分でイラストを描くというお題が課せられた。1分という短い時間にもかかわらず,迷いなく描き進める姿からは,狩野さんの画力はもちろん,展示がいかに印象的だったかもうかがえる。
狩野さんが描き上げたのは,シリーズや映画版でもおなじみで,実況でのリアクションも大ウケしたレーザートラップの展示だった。狩野さんによれば,実況動画は世界中に拡散し,海外の人から「クレイジージャパニーズ」と呼ばれることもあったという。あらかじめ動画をチェックしてから展示会に行くのもいいだろう。
そして,狩野さん,森川さん,川田氏はシリーズ30周年を祝って乾杯した。狩野さんには,展示会の目玉の一つであるドミトレスクの等身大像が持つワイングラスが用意された。ご存じのようにドミトレスクは身長290cmという長身であり,ワイングラスもそれに見合ったサイズとなっている。手にした狩野さんは「ボトルが1本丸々入りそう。飲むだけで腕が鍛えられるんじゃないか」と,その大きさに驚いていた。
会場で販売されるグッズのお披露目も行われた。「リッカースリッパ」は,履いてみると暖かいという
シリーズファンには思い出深いシーンを再現した「振り向きぬいぐるみ」。手にした狩野さんは,元ネタと同じ角度で振り向く様子を再現していた
貴重な開発資料から等身大の立体展示まで。「バイオハザード」の世界に入り込める仕掛けが満載
発表会のあとは,実際に会場を巡ることができた。この展覧会のために制作された立体物や貴重な開発資料,趣向を凝らした展示などが数多く用意されており,ファンにはたまらないボリュームとなっていた。ネタバレは避けるが,各所にさまざまな仕掛けが施されており,ビックリさせられたり,ニヤリとさせられたりと,「隠し要素など,何度も楽しめる要素が入っている」という川田氏の言葉にも納得できる内容だ。
作中で起こった事件を時系列で紹介し,当時のパッケージが思い出を呼び起こす「恐怖の系譜」,3つの大画面に歴代作のシーンが映し出される「THE WORLD OF BIOHAZARD シアター」など,作中の歴史をフィーチャーした展示からは,シリーズの広がりが感じられた。
「恐怖の系譜」コーナーでは,歴代作品のパッケージも展示されている
「THE WORLD OF BIOHAZARD シアター」
特に雰囲気があったのが「恐怖のエビデンス」コーナーだ。「ウィルス」「寄生生物」「菌」をテーマに,クリーチャーやヴィランにフォーカスした内容だ。「始祖花」や「T-ウィルス」の入ったケースが置かれ,歴代作のクリーチャーに関する資料や,等身大と思しきタイラントの立像が展示されている。
さらに,壁の窓からは血まみれの病室のような場所を覗くこともでき,まるで作中に登場する研究室のようだ。等身大のウェスカーの立像やドミトレスクの座像,壁からジャックが飛び出すフォトスポットなど,立体物の見どころも多い。
「恐怖のエビデンス」コーナーは,まるで研究室のようだ。壁の窓からは,血まみれの病室のような場所を覗ける。手前のベッドは空だが,その主は……?
「始祖花」
「T-ウィルス」
「リッカー」のコーナー。手描きの設定画が,まるで本物の研究資料のように見える。設定資料のメモによると,当初は「ブラインド」という名前だったようだ
薄暗い中でたたずむ「タイラント」
机の引き出しには写真が入っている
有名な「飼育係の日誌」。当初はきれいだった日誌も,日付が進むと謎のシミが飛び散っている。展示ならではの深掘りだ
「プラーガ」に関するコーナーも
ウェスカーの立像
ドミトレスクの座像
壁からジャックが飛び出してくるようなフォトスポット。いきなり出くわすので,びっくりさせられる
続く「対峙する者たちの記憶」は,クリス,ジル,クレア,エイダといったキャラクターたちにスポットを当てたエリアだ。名シーンと開発資料を組み合わせた展示は,知的好奇心とキャラクターへの愛着を同時に満たしてくれるもので,見ているだけでも気持ちが盛り上がる。
ラストを飾るのは「バイオハザード レクイエム」のダブル主人公,レオンとグレースだ。シリーズ最新作だけに記憶も新しく,キャラクターの相関関係をまとめた展示を見ていると,再び物語を体験したいという気持ちになった。
「対峙する者たちの記憶」コーナー
「バイオハザード レクイエム」のレオンの等身大像
グレースの等身大像
ギデオンのヘッドギア
これで展覧会も終わりかと思いきや,さにあらず。ウィルス培養装置からウィルスが会場内に漏洩したということで,来場者たちは感染の有無を確認する検査を受けることになった。「アンブレラ検疫所」の端末で自覚症状の有無を入力するのだが,その先に果たして何が待っているのかは,会場でのお楽しみとしておきたい。
「アンブレラ検疫所」
狩野さんがイラストでも描いたレーザートラップ
同じ建物にあるディッパーダン渋谷BEAM店では,コラボクレープとコラボドリンクも販売される。
今回は「レオンのブルーベリーティラミス」クレープを試食したのだが,スプーンでホイップクリームとバニラアイスを食べ進める感覚は,まるでパフェのようだ。ティラミスとチョコホイップは少しほろ苦く,まさに「バイオハザード レクイエム」のレオンにピッタリな味わいだ。そして,ブルーベリーソースの爽やかさがアクセントになっているのに加え,コーヒーソースで苦みを増す味変も楽しめる。展覧会の締めくくりにもってこいの一品といえるだろう。
「レオンのブルーベリーティラミス」
「バイオハザード」シリーズの30年にわたる歴史を,さまざまな角度から振り返ることができる「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」。懐かしい名シーンや貴重な開発資料に触れられるだけでなく,作中の世界に入り込んだかのような体験ができるのも大きな魅力だ。長年のファンなら思い出に浸りながら,新たな発見も楽しめるだろう。
「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」は,2026年10月30日〜12月24日の期間中,無休で開催される。グッズも豊富に用意されているので,シリーズファンはぜひ足を運んでみてほしい。
グッズも盛りだくさんだ
「動く!ゾンビ犬」
「WELCOME Tシャツ」
2027年に発売予定の「バイオハザード RE:ベロニカ」に関するグッズも購入できる
「R.P.D.ジャガードトート」には,過去と現在のラクーン市警察署が表裏に描かれている
「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」公式サイト
















































