― アヒルが主役の脱出シューター、発売3日で50万本突破!Steamを席巻する「可愛いのに過酷な戦場」
近年、脱出系シューター(Extraction Shooter)は飽和気味だと言われていた。
だが、その流れを軽やかにひっくり返したのが――アヒルが銃を持って戦う異色作『Escape From Duckov』である。
リリースからわずか72時間でSteam売上50万本突破、同時接続プレイヤー数18万人超。
しかも本作はシングルプレイヤー専用タイトルという点で、これまでのジャンル常識を覆している。
“ネタゲー”に見えて、実際には本格的な脱出シューターとして完成度が高く、2025年秋最大のサプライズヒットと呼ばれている。
◆ アヒルが主役の“シリアス×カオス”脱出劇
『Escape From Duckov』は、タイトルの響きからもわかる通り、『Escape From Tarkov』へのパロディ的オマージュを感じさせるトップダウン視点の脱出シューター。
プレイヤーは武装したアヒルとなり、廃墟と化した都市「Duckov」を探索。
資源を集め、生還し、装備を強化していく――というサイクルを繰り返す。
しかし本作を単なるジョーク作品と侮るなかれ。
緊張感あふれる探索パート、限られた弾薬と回復アイテム、そしてどこからともなく襲ってくる敵兵(もちろんアヒル)……。
戦略性と没入感は意外なほど高く、「アヒルのくせに本格的」と多くのプレイヤーが驚いている。
開発を手掛けたのは、中国大手メディアプラットフォームbilibili(ビリビリ)傘下のTeam Soda。
「アヒル×銃撃戦」という奇抜なアイデアを、ユーモアとゲームデザインの両立で見事に昇華させている。
Escape From Duckov◆ 発売3日で50万本突破、Steamで「圧倒的に好評」評価
2025年10月16日のリリース直後から、『Duckov』の勢いは止まらなかった。
わずか3日間で販売本数50万本、Steamでの同時接続プレイヤー数18万2,000人を記録。
これは、同週末に実施された大型タイトル『Arc Raiders』のプレイテスト(ピーク18万9,000人)にほぼ匹敵する数字である。
開発チームのTeam Sodaは、この快挙に喜びを爆発させた。
「アヒルたちにとって、なんて最高の週末なんでしょう! 50万羽以上の“ダックリング”がDuckovの世界に参加してくれました!
チーム全員がガーガー鳴きながら羽ばたいています!
すべてのプレイヤーに心から感謝します。これからも皆さんの期待を超えるアップデートをお届けします!」
(Steam公式ニュースより)
Team Soda
その言葉どおり、開発陣はすでに大型アップデートを計画中とのことだ。
Escape From Duckov◆ “PvE特化”でこの数字は異例
本作の最大の特徴は、PvP要素が存在しないこと。
『Escape From Tarkov』や『The Finals』など、近年の脱出シューターの多くは他プレイヤーとの競争を前提としている。
だが『Duckov』は、あくまでソロ専用のPvE体験に焦点を当てている。
プレイヤーは敵AIとの戦闘を通じて装備を強化し、次のミッションに挑む。
この“孤独な探索”が逆に緊張感を生み、「PvPのストレスがないのに面白い」という評価を得ているのだ。
ゲーム内では、アヒルがアサルトライフルを抱え、爆発の中を駆け抜ける。
その滑稽さとシリアスな戦場演出のギャップが、奇妙な中毒性を生み出している。
Escape From Duckov◆ Steamレビュー:好評率95%、「圧倒的に好評」
Steamレビューでは、執筆時点でレビュー総数6,200件以上・好評率95%。
評価は「圧倒的に好評(Overwhelmingly Positive)」となっており、ユーザー満足度の高さが際立っている。
レビュー言語の内訳をみると、中国語ユーザーが約4,400件を占めるが、英語レビューの方がさらに好意的で、英語ユーザーの96%が好評。
中国語ユーザー(94%)を上回る結果となっている。
特に評価されているのは次の点だ:
操作性の軽快さ
戦闘バランスの緊張感
可愛らしい見た目とのギャップ
戦利品収集の満足度
その一方で、「UIが少し不親切」「武器種のバリエーションを増やしてほしい」といった声もあり、今後のアップデートへの期待が高まっている。
◆ “アヒル×銃”は新しいジャンルではない?
実は「銃を持ったアヒル」は、今回が初めてではない。
過去にも、『Duck Game』(2015)が横スクロール型マルチプレイシューターとして高い人気を誇り、
また、サバイバルゲーム『Duckside』が“アヒル版Rust”として一部で話題になっていた。
しかし、『Escape From Duckov』はそれらとは一線を画す。
単なるギャグやミームではなく、本格的なPvE脱出シューターとして成立しているのだ。
見た目のコミカルさとは裏腹に、ゲームプレイはストイックで奥が深い。
“アヒルのくせに硬派”という絶妙なバランスが、世界中のゲーマーの心を掴んだ。
Escape From Duckov◆ 開発スタジオ「Team Soda」とは
『Duckov』を開発したTeam Sodaは、bilibiliの社内インディーチームとして活動しており、
これまでも小規模ながら高評価の実験的タイトルを複数手掛けてきた。
今作では、bilibiliプラットフォームの強力なプロモーションを活かしつつ、“プレイヤーの笑いと没入の両立”をテーマに掲げている。
開発者はインタビューでこう語っている。
「最初はネタとして作り始めましたが、プレイヤーが“本気で楽しめる脱出シューター”にするために妥協はしませんでした。
アヒルであることを笑いに変えつつ、プレイ体験は真面目に作り込んでいます。」
◆ 今後のアップデートと展望
Team Sodaによれば、今後のロードマップとして以下のアップデートが検討されている:
新たなマップとシナリオの追加
装備カスタマイズ機能の拡張
難易度モードの調整
フォトモードおよび「アヒルダンス」エモートの実装(予定)
また、ユーザーから根強い要望として「協力プレイ(Co-op)」の導入も挙がっており、
実装されればさらにプレイヤー層を拡大することは間違いない。
Escape From Duckov◆ 総評:見た目に騙されるな。“本物”の脱出シューターだ。
『Escape From Duckov』は、一見すると冗談のようなゲームだ。
しかし、実際にプレイしてみると、そこには緊張感・テンポ・リプレイ性が高次元で融合した完成度がある。
「ネタから生まれた本格派」という点で、『Untitled Goose Game』と『Escape From Tarkov』の中間のような存在といえるだろう。
脱出シューターというジャンルが成熟し、次なる進化を模索する今。
その答えが、思いもよらぬ“アヒルの戦場”から生まれたのかもしれない。
🟨 基本情報まとめ
項目内容タイトルEscape From Duckov開発Team Soda(bilibili傘下)ジャンルPvE脱出シューター(トップダウン視点)発売日2025年10月16日対応プラットフォームSteam(PC)販売本数3日で50万本突破最大同時接続約182,000人レビュー評価圧倒的に好評(95%)価格15.83ドル(10月30日より18ドルに改定予定)
🦆 結論
“アヒルが銃を撃つ”という奇抜な発想から、これほど洗練されたゲーム体験が生まれるとは誰が想像しただろう。
『Escape From Duckov』は、笑いと緊張、混沌と戦略を見事に両立させた、新世代の脱出シューターだ。
アヒルの鳴き声に包まれながら、命がけのサルベージへ――。
今、世界中のゲーマーが「ガーガー」と鳴きながらこの戦場に集結している。
