
甘い夢の目覚めと共に、夜が明けようとしている。
夢に誘われた人々は悔いを残さないようにはしゃいでいるが、夢を見つけた彼女は、足を緩めていた。
そんな彼女に、友人は問いかけた。「雪に覆われた夢の終わりに、特別な意味を持たせたいの?」かと。
「お願い事をしてたんだ。次の夢でも、私が作った雪だるまに会えますようにって」
「真夏の夢の中でも?」
「そうしたら、きっと雪だるまは、甘いアイスクリームやふわふわの雲、砂城の前の彫像に変わるのかもね。それに私は、次の季節や次の夢がやってきた時に、どこで、どんな形で昔の願い事と出会えるのかを楽しみにしてるんだ。でもね、一番の理由は、雪だるまを作るのが好きだから!昔は家の前で、一人でも一日中作ってたんだよ。だけど、今は……」
少女は雪だるまの首に巻いていた、ぐっすりと眠っているお餅を抱き寄せ、友人に誘いの言葉を投げた。
「芽衣先輩、私と一緒に作らない?」
