『シー オブ レムナンツ』自由度が高すぎてNPCの殺害や全滅エンドも想定。プレイヤーの選択でどこまでも自由な冒険と海洋ロマン溢れるオープンワールドRPG 『IdentityV 第五人格』を手がけたJoker studioの新作RPG『シー オブ レムナンツ』。2月5日より開始されるクローズドテストに先駆け、中国杭州市にあるNetEase Games・Joker studioにて世界各国のプレスを呼びこんだ先行体験会が実施されました。

 本作は陽気な海賊団である主人公たちが、記憶と世界の謎を追い求めて広大な海へ挑んでいく海洋オープンワールドRPGで、ワールドの探索はもちろんのこと、NPCとの交流やストーリーの分岐など、自由度がとても高いゲームとなっています。

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 その自由度の高さは、「プレイヤーが気に入らなければNPCを殺害しても構わない」「NPCを全滅させることも想定している」と開発自らが言うほど。プレイヤーにはたくさんの選択肢が用意されていて、その“選択”を重要視しているゲームでもあります。

 今回の先行プレイでは、クローズドテストと同じバージョンを試遊。制作スタッフ陣から語られた本作の魅力とともにゲームの所感をお伝えしていきます。

忘却と再出発、その循環がテーマとなる人形たちの物語 まずゲームプレイに入る前に、「『IdentityV 第五人格』とまったく違うゲームシステムとなっていますが、ふたつの共通点がある」と語られました。

 そのひとつが主人公のボディ。『IdentityV 第五人格』ではぬいぐるみ、『シー オブ レムナンツ』は人形がベースになっており、人ならざる者たちの姿を精巧なテクスチャで雰囲気抜群に仕立て上げています。

[IMAGE][IMAGE] ふたつ目はどちらのゲームも“記憶と肉体、どちらが自分を形作るのか”というテーマがあるということ。『IdentityV 第五人格』では“探偵”として自己を問い続ける形を取っていましたが、『シー オブ レムナンツ』ではまったく違う形で同じ問にアプローチしていくと語られます。

 ゲームとしては別ジャンルのゲームですが、根底にあるマインド、そしてキャラクターの魅せ方やビジュアルの美しさは『IdentityV 第五人格』と同じようでした。

[IMAGE][IMAGE] 本作における人形は死ぬときに血のような“ローズレッド”の液体を流し、それとともに記憶を失ってまた目覚める、という設定があります。主人公たちは“海賊”としてロマン溢れる海へ冒険に挑みますが、この忘却の設定とゲームシステムをかけ合わせ、冒険の失敗=死ぬことで能力やスキルを忘れ、またイチから出港するという、ループが根幹にあります。

 実際のプレイで見たストーリー中、溶岩によって船が沈没。目覚めたときには装備も経験値も失った状態で浜辺に辿り着くという、一種ローグライクのような出来事がありました。

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 この冒険→忘却→また冒険というループはクリストファー・ノーラン監督の映画『メメント』を参考にしているとも語られ、ストーリーも忘却と循環がテーマになっているそうです。

400人のNPCと自由に交流できるシステム。自由すぎてNPCの殺害や全滅も可能 設定の話はこれくらいにして、本作はかなり自由度溢れるオープンワールドRPGとなっています。広大な海や島を自由に駆け回れるのはもちろんなのですが、主人公たちの拠点となる港町・オートピアでは400人以上の住民が生活しています。

 どのNPCとも交流が可能なうえ、一部のNPCには好感度システムがあり、仲よくなると個別ルートが開けるそう。オートピアの町の行く末にも関わる重要なシステムであり、構想段階では全NPCに個別ルートを用意するつもりだったと語られましたが、現状では7人くらい実装されているそうです。

[IMAGE][IMAGE] そして、このNPCとの交流について衝撃の事実が語られました。気に入ったNPCと仲よくするのはもちろんなのですが、「プレイヤーは気に入らないNPCがいたら殺害してしまっても構わない」と、さらっと。さらには「プレイヤーが全NPCを殺害することも想定しており、それによりオートピアが荒廃してしまうエンディングも用意している」と紹介され、取材陣は息を呑みました。

 とはいえ、

『GTA』や『北斗の拳』みたいな殺伐とした世界観ではなく、ポートピアは陽気な海賊たちが暮らす楽しそうな町。あくまで自由度の高さとして“そこまでできる”というだけで、実際に実行するプレイヤーは少ないんじゃないかなぁとは思います(魅力的なキャラクターたちが多いので、手をかけるのは躊躇われるということもあり)。
記憶を失った主人公が記憶を取り戻すため海に出る王道ストーリー。でもこの世界の海にはいくつもの不思議が

 続いては序盤のストーリーをご紹介。主人公がすべての記憶を失った状態でスタートするのですが、そんな主人公を助けてくれたのが、人形技師のシグムンド。近くには主人公といっしょに流れ着いたという白いワンピース姿の少女が眠っています。

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 ひとまずボロボロの身体を修理(キャラクターメイキング)し、ちゃんとした姿になった主人公は記憶を取り戻すために奔走。その中でワンピース姿の少女と同じ見た目をした快活な少女・ロージーに出会い、彼女とともに海に出ることになります。

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ロージーのトラブルに巻き込まれ、酒場で海賊のボスに絡まれる主人公。逃げた先で意気投合したふたりはロージーの船に乗って出港します。

 途中で流れるオープニング映像や演出はミュージカルを感じさせるもので、キャラクターたちが人形ということもあり、“劇”を見ているようなワクワクがあります。

[IMAGE][IMAGE] 出港した先で大きなゴリラのような生物に出会い、その生物と海戦をくり広げるも、突然の火山の噴火で主人公たちが乗った船は沈没。船を失ったふたりは新たな船と船員を求めてまた冒険に出る……というのが最序盤のストーリーになります。

 主人公はなぜ記憶が一切ないのか、ロージーと瓜二つの少女の正体は、そして海の向こうにはどんな冒険やお宝が待っているのか、そんな謎とロマン溢れる冒頭となっていました。

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海戦はサードパーソン・シューティングゲームのように、照準をあわせて射撃ボタンを押すタイプ。移動と射撃を同時に行わないといけないので結構忙しいです。

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この世界では海に投げ出されると、なぜか記憶の一部を失って浜辺に流れ着くそう。全部の記憶を失っていた主人公は珍しい存在なのだとか。

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冒険中は焚き火で料理をしたり回復をしたり、あちこちにミニゲームが用意されていたりと、やれることがたくさん。いくらでも寄り道できるのですが、今回はテストプレイの時間も限られていたので泣く泣くメインストーリーの進行を優先。

ダイスを振って「ずっと俺のターン!」。育成システムはハクスラ要素が強め

 最後に、本作最大の特徴であるバトルとキャラ育成について解説していきます。ターン制コマンドRPGである本作は、行動順に沿ってキャラクターが順番に攻撃をくり出していきます。

[IMAGE] ターンが回ってきたプレイヤーはふたつまでセット可能な“職業スキル”、キャラクター固有の“海賊スキル”、防御が選択できます。MPの概念はとくにないので、職業スキルは状況に合わせてどちらを打つか選択する感じで、海賊スキルはクールタイムありの特殊行動といった感じです。

 ほかにも、敵を攻撃したりダメージを受けたりすると増えるゲージによって“必殺攻撃”が使用可能に。強力なのは当然として、必殺技は行動順を割り込めるので、ボス戦で相手のチャージに合わせるなど、使いどころが重要でした。

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必殺技はド派手なムービーが流れるので、ここぞというときにみんなで連発するととてもカッコいいし気持ちいい。

 そして本作ならではの要素として“デビルダイス”が存在しています。海賊たちはギャンブル好きということで、いたるところでダイスを振ることになるのですが、バトルでもその要素は健在。プレイヤー側の行動順が回ってくるたびにパーティー共有のダイスが1個増加し、攻撃にあわせて最大3個まで使用可能です。

 単純にダイスを増やすことでダメージを増やしたり追加効果を発生させるという使い方もできますが、それだけではもったいないです。

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 敵が特定の行動を取ると弱点が露出する状態になり、この状態になると敵の横に数値が表示されます。この状態で敵に攻撃を当てつつ、相手の数値に対抗したダイスロールに勝利すると、再行動ができちゃいます。

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弱点属性を突ければダイスの判定が楽になる模様。具体的には弱点だとダイス1個でも勝てるけど、弱点以外だと2~3個振らないと厳し目。

 この再行動は敵が複数いれば何度も発生させることができるので「ずっと俺のターン!」状態にもなれました。2回目以降の弱点露出やボス戦ではかなりの抵抗数値になっているのでダイス1個では難しいですが、弱点を突けるキャラのためにダイスを温存、弱点露出にあわせてダイスをぶっ放して畳み掛けるというプレイが非常に有効であり、遊んでいる側としても楽しかったです。

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7の判定に成功したと思ったら次は12。ここまで来るとダイス3つでも結構な運が必要に。

 ダイスのストックは最大6個かつすぐ溜まるので、雑魚戦では温存せずガンガン振ってもOKでした。

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ちなみに本作はシンボルエンカウントですが、事前に攻撃を複数回当てることで戦闘前にもダイスロールが発生。勝利すると大ダメージを与えた状態でバトルがスタートします。

 ターン制コマンドRPGでありながら、必殺技の割り込みやダイスによる行動の強化によって、バトル中に戦術的要素を持ち込めるため、テクニカルなバトルが好きな人でも楽しめそうです。

 キャラクター育成は多岐に渡りますが、ハクスラ系ゲームに見られるような仕様が多いようです。まずはキャラクターのレベルを上げることで、職業レベルがアップ。もらえるスキルポイントで3択のスキルを取得できます。

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 また、今回のテストプレイでは時間が足りなくて条件を満たせませんでしたが、レベルが5になるとジョブチェンジ可能で、特定の船員スキルを覚えていると上位職を目指せるようです。

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 船員スキルについてはフィールド上の宝箱や中ボスを倒すことできる“クリスタルレムナント”を消費することで習得できます。ただ、こちらも3択(選択肢はランダム)になっており、狙ったものを取得するのはなかなかたいへんそう。

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 そしてボスを倒すことで、報酬としてこれまた3択から装備を選択して入手できます。ランダムで追加要素やプラス強化がついているので、アイテム収集に力が入ります。

[IMAGE][IMAGE] 設定の紹介でも触れましたが、本作では船が沈むとすべてを失ってポートピアから再出発となります。ローグライク要素もありそうですが、テストプレイの範囲では多少全滅したところで健康ポイントなるポイントが減るだけで、リセットはかかりませんでした。

 健康ポイントは30点に設定されており、すべてなくなると航海失敗してリセットという記載が。とはいえそんなに全滅しやすい難易度でもないため、狙って30回全滅しないと起こらないようなバランスでした。ゲームリリース時には回数が調整されそうな気はします。

 ちなみにストーリー上の全滅ではレベル、装備、覚えた船員スキルなどすべてがリセットされていたので、航海失敗でも同じだと予想されます。

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ときどきチュートリアルとして挟まるロージー先生の講座。イラストは彼女の手描き?

 本作はストーリーやNPCとの交流でもプレイヤーの“選択”を重視する傾向にあり、育成システムでもたくさんの選択をするようになっています。プレイヤーごとにまったく違う冒険、まったく違うポートピアができあがっていくため、こういった部分でも“自由度が超高いオープンワールド”といった雰囲気でした。

 クローズドテストの募集はもう締め切ってしまっていますが、『シー オブ レムナンツ』はプレイステーション5(PS5)、PC(Steam)、スマートフォン(iOS、Android)向けに2026年リリース予定。基本プレイ無料で遊べますので、リリースを楽しみに待ちましょう。

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