一般法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)は、日経BP社との共催のもと、「東京ゲームショウ2026」を2026年9月17日(木)~21日(月・祝)の5日間、幕張メッセにて開催する。今年は従来の4日間から拡大し、初めてビジネスデイ2日+一般公開日3日の合計5日間で開催。史上最大規模のイベントとなる見込みだ。

また、「東京ゲームショウ2026」開催にあたって、本日(2月10日)、ホテルニューオータニ東京 鳳凰の間にて、「東京ゲームショウ2026 開催発表会」を実施。当日は、今回で開催30周年を迎える「東京ゲームショウ2026」のテーマや全体の概要などが発表された。本稿では、本発表会の様子をレポートしていく。

まずは、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会・会長の辻󠄀本春弘氏が登壇し、挨拶を行った。

辻󠄀本氏は、今年初めて「東京ゲームショウ」をビジネスデイ2日間+一般公開日3日間の計5日間で開催することに対して「これまでゲームの試遊ができなかったり、コロナ後の入場者規制があったりで限られた方々しか来場できなかったので、今年はより多くの方々に東京ゲームショウに来ていただきたいという想いで開催を1日延長させていただきました」との想いを述べた。また、これにより参加企業にも恩恵があり、さらなるビジネスチャンスが広がるのではないかと考えているという。

続けて辻本氏は、高市政権が掲げる「重点投資対象17分野」のひとつにコンテンツ産業が入っていることにも言及。2024年のコンテンツ産業官民協議会には、ゲーム業界の代表として初めて同氏も参画したことを改めて振り返った。このタイミングで、CESAとしてゲーム産業のリアルな数字を提出したことで政府も“コロナ後に確実に成長している産業”として認識しているという。これにより、コンテンツ産業においてゲーム産業が中心となれるようにしていきたいとの展望を語った。そのためにも、「東京ゲームショウ2026」を成功させ、企業やゲーム業界の発展、ひいては日本の成長としていきたいと述べ、挨拶の締めとした。

続いて、日経BP・代表の井口哲也氏が登壇して挨拶を行った。


▲井口氏はまず、この「東京ゲームショウ 開催発表会」が2020年(コロナ禍)以降、オンラインで実施されていたためリアルでの開催は7年ぶりになることに触れた。

今年の「東京ゲームショウ」は、5日間の開催で来場者30万人を見込んでいるという。辻本氏と同じく、少しでも多くの方にゲームを楽しんでいただきたい、業界関係者に交流の機会を広げたい、という想いがあると共に純粋に“混雑を緩和したい”という目的も含まれていると付け足した。CESAでは、より安全に、かつ快適にイベントを楽しめるように運営者として努力していきたいとの想いを語った。

また、「東京ゲームショウ」はここ数年、海外からの出展が5割を超えるほどグローバルなイベントになってきたという。日本、並びに世界のゲーム業界の情報を発信するグローバルなハブに育てることで、日本のゲーム業界の向上にも繋がるという想いで共催しているのだとコメントした。

そのほか、2025年7月に「日経Gaming」という新たなWebメディアを創刊。日本語のほか、英語、中国語でも配信しており、世界に日本を中心とするゲーム業界の情報を発信している。これにより、ゲーム業界だけでなく日本の経済も良くなっていくのではないかと考えていると話して挨拶の締めとした。

最後に、ソニー・ミュージックソリューションズ・代表の大谷英彦氏が登壇して挨拶を行った。

大谷氏は、「東京ゲームショウ」が30周年という長い歩みを経て、世界中のゲームクリエイターやゲーム産業に関わる企業、ファンを繋ぎ続けてきたことに心から経緯を持って向き合いたいとコメント。2025年から共催という形で本イベントに関わることになったが、これまで音楽やアニメ、ライブといったエンターテインメント領域で得てきた“感動をどう広げていくか”という知見を活かして「東京ゲームショウ」に新しい価値を生み出していきたいとの想いを述べた。日本の中で発展していくゲーム産業が新しい一歩を踏み出せるように、皆様と一緒に「東京ゲームショウ」を作っていきたいと語り挨拶の締めとした。

さて、ここらはいよいよ「東京ゲームショウ2026」の開催概要を紹介。まずは、日経BP・東京ゲームショウ事務局長の田辺太陽氏が登壇した。



▲こちらは東京ゲームショウ2026の開催概要。

田辺氏はまず、昨年「東京ゲームショウ2025」の出展社数や来場者数などの実績を振り返った。


▲出展社数、小間数ともに過去最多を記録している。また、ビジネスデイの来場者数も過去最多となったのが特徴的な年となった。

「東京ゲームショウ2025」の出展社の半分以上は海外企業となっており、井口氏の挨拶でも述べられていた通り、同イベントが如何にグローバルなものになってきたかが伺える。

そのほか、出展社の満足度は国内、海外ともに70%以上が「満足している」と回答。来場者もビジネスデイ、一般公開日ともに80%以上が「満足した」との結果が出ており、次回(東京ゲームショウ2026)の出展や来場にも繋がっているようだ。









冒頭にも辻本氏から説明があった通り、「東京ゲームショウ2026」は一般公開日を1日増やし計5日間での開催を予定している。また、イベントホールの工事に伴い、ファミリーゲームパークをTKP東京ベイ幕張ホールに移設することになったと発表した。以下は本イベントの会場計画だ。

そして、今年も混雑緩和の対策として各エリアで入場制限を実施。リアルタイムに入場者を管理することで、より安全な会場運営を目指す。さらに、ゲームタイトルを展示する場合、必ず全ての出展タイトルを事務局に提出するよう出展社に呼びかけた。


▲5日間の想定来場者数は30万人を目指している。

また、東京ゲームショウは今年で30周年を迎えることを記念して、公式グッズや記念コラボの展開を予定している。来場者向けの30周年記念企画も準備中で、詳細は7月に発表予定とのこと。

ここで、CESA設立30周年を記念して、新たなマスコットキャラクター「セサザウルス(愛称:セッサー)」を公開した。「東京ゲームショウ」を今まで以上に身近なイベントして認知してもらえるよう、700件以上の公募の中から選出されたという。


▲セサザウルスは、ゲームが大好きな遊び心溢れた恐竜で、東京ゲームショウなどの主催イベントでゲームファンの方々との交流を深めていく。

「東京ゲームショウ2026」のテーマは、“史上最長、遊びづくしの5DAYS“と発表。スケールアップする東京ゲームショウに期待してほしいと田辺氏は話した。


そのほか、これまで基本的な出展料金の変更は10年以上なかったが、近年の物価高騰により今年は出展料を刷新。各メニュー以下の価格帯になる。


▲出展コーナーごとに担当事務局が異なるため注意。

続いて、物販コーナーの出展ガイドラインについて。販売終了時間の厳守や混雑時の来場者への声掛けについて出展社に協力を呼び掛けた。また、本年より販売物には全て申請が必要になるとのこと。ブース設計前に物販コーナー出展ガイドライン資料を一読するよう念押しした。



パッケージブースについては以下の通り。本年より小規模でも小間内にストックルームが付いているプランが用意されるようになったという。



▲また、4小間・6小間専用の装飾付きプランも用意している。

また近年、撤収時間を過ぎるという事態が起きているため、円滑な搬入・搬出を出展社に呼びかけた。

なお、東京ゲームショウでは混雑時、自社ブースの周囲の通路に「来場者臨時整理エリア」が設けられている。これらの詳細に関しては、7月に開催される出展社説明会にてお伝えするとのことだった。


今年もオンライン出展やSteamのTGS特設ページメニューも用意。提供内容は以下の通り。SteamのTGS特設ページは9月上旬の公開を予定している。


ここからは日経BP・東京ゲームショウ事務局の稲田和音氏よりBtoB施策についての発表が行われた。

まず、今年もビジネスデイの2日間に限りビジネスソリューションコーナーにAIテクノロジーパビリオンを設置する。ここは、今後のゲーム開発で活用が期待されるAIテクノロジーのショウケースとなっている。


 
▲ビジネスミーティングエリアは、TGS2025で過去最大規模となり、世界のゲームビジネスのハブへと成長しているという。

また、ビジネスソリューションコーナー旧11ホール移設に伴い、9ホール側にも初回入場口を増設。これにより、スムーズな入場を実現する。

2026年は新たなプレミアムパスとして「ビジネスデイ・ブラックパス」を導入。ゴールドパスで利用できた特典に加え、ブラックパス来場者のみが利用できる専用ラウンジを使用できるという。詳細は以下の通り。

続けて、ビジネスデイパスの複製利用を抑制するために、発行方式を刷新することも発表された。現状は以下の流れを想定しているが、詳細は出展社説明会にて案内するとのこと。

商談依頼や実際のミーティングを実現するビジネスマッチングシステムは、8月7日より稼働開始を予定している。



▲出展社だけでなく、多くのビジネス来場者も積極的に活用しているという。上記は2025年の利用実績。

そして、「東京ゲームショウ」は世界を代表するゲームイベントとして機能するべく、海外でのプロモーション活動を強化する。北米、欧州で開催されるゲーム関連イベントへの出展や、アジア・中東の主要都市で開催説明会を実施してTGSをプロモートする。その海外プロモーションの一環として、海外から多くの出展社や来場者を募集するため、アジアを中心とした主要17都市にて開催説明会を実施する。開催時期や場所は以下の通り。



▲現地のゲーム関連企業や関係者が参加予定で、共催社も募集している。

また、海外からの出展や来場を促進する企画として“GO TO TOKYO GAME SHOWキャンペーン“を実施する。世界各地のゲームイベントや開催説明会にて特別なリストバンドやカードを配布し、これを持って東京ゲームショウに参加すれば特典がもらえるものになっているとの話だった。

 

最後に、ビジネスデイ協賛メニューの案内を行って稲田氏は降壇した。

続いて、ソニー・ミュージックソリューションズ(SMS)・東京ゲームショウ事務局の松岡賢太郎氏より、SMS事務局の東京ゲームショウにおける役割についての説明が行われた。

公式番組やイベントステージ、コスプレエリアなど、以下はソニー・ミュージックソリューションズが共催として担当している役割になる。

広報・宣伝については、以下の形で出展社のサポートを行っている。公式プレスリリースに関しては、日本語に加えて、英語、韓国語、中国語をカバーしているという。

なお、ソニー・ミュージックソリューションズが担当する各種企画、協賛、出展メニューに関する申し込みは、「TGS-System」にて2月10日より開始している。



▲上記が「TGS-System」で申し込みが可能となっている項目。

「TGS-System」はこちら

ここからは、ソニー・ミュージックソリューションズ・東京ゲームショウ事務局の森谷類氏が、公式番組・イベントステージ・ファミリーゲームパークについての発表を行った。

 

公式番組は、1枠あたり50分となっており、TGS公式YouTubeチャンネルをはじめ、計8つのプラットフォームで国内外に発信される。


配信スケジュールは以下の通り。開催前日の9月16日18時から始まり、一般枠・先行枠・ゴールデン枠を合わせて計50枠を用意している。また、複数の枠を連続して購入することで2枠以上を繋げた長尺配信にも対応しているとの話だった。

また、配信枠だけでなく番組制作そのものをサポートするオプションメニューについても公開。ここには、多言語対応やインプレッションを高めるブースト施策なども含まれている。

 

料金については以下の通り。

イベントステージは1ホール南に最大820名規模を収容できるスペースを用意。リアルならではの緊張感や、熱量を伴った情報発信を期待できる場として提供する。


 

最後は、子供たちが家族と一緒に「学ぶ」と「遊ぶ」の両面からゲームの世界を楽しめるファミリーゲームパークについて

新作タイトルなどが体験できる試遊エリア「アソビバ!」や、ゲーム業界の仕事や物作りが学べる職業体験エリア「マナビバ!」、キャラクターショーやタイトルPRが実施できるイベントステージ「キッズステージ」、ゲームキャラクターIPコラボグッズを販売する「カプセルトイ」のコーナーなど、家族が幅広く楽しめるファミリー向けコンテンツを展開している。

 

ファミリーゲームパークの出展料金と規定については以下の通り。

 

そのほか、ファミリーゲームパークではゲーム関連企業に加えて、一般企業(非ゲーミング企業)からの協賛プランも用意している。

特別協賛では昨年、計5社が参画。今年は以下の4つのランクを用意しており、1業種1社まで(競合排除あり)のメニューとなっている。


ここで再び松岡氏が登壇し、日本ゲーム大賞についての説明を行った。

日本ゲーム大賞とは、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する、プラットフォームの種類に制限を設けず、「公開」「公平」「公正」の精神に則り、優秀なコンピュータエンターテインメントソフトウェアを選考する表彰制度。年間作品部門として大賞、経済産業大臣賞、ゲームデザイナーズ大賞、特別賞、ブレイクスルー賞、ムーブメント賞などがあり、これとは別に東京ゲームショウ2026に出展された未発売タイトルを対象として表彰するフューチャー部門がある。

開催日や投票期間については以下の通りになると発表された。

 

続いてはインディーゲーム企画について。本企画はスポンサー・協賛の支援により実現するものとなる。

また、選考を通過したタイトルがインディーゲームコーナーに無料で出展できる「SELECTED INDIE 80」を実施する。なお、今年はエントリー順に応じて小間位置の選択が可能になるという。

今年で19年目となる、インディーゲーム開発者支援企画のプレゼンテーションイベント「SENSE OF WONDER NIGHT 2026」を実施。「SELECTED INDIE 80」に選ばれた出展社に加え、インディーゲームコーナーの出展社もエントリーが可能となっている。

続いて、会場内の広告メニューを紹介。ADメニューについては、前年実績が優先される。優先期間は3月末までになっているとの話だった。



スポンサーシップセッションについては以下の通り。ビジネスデイの2日間、ゲーム産業の最新動向などにフォーカスしたセミナー・フォーラムを実施。メニューは会場規模や講演時間が異なる2つのタイプを用意しており、講演の模様はライブおよびアーカイブでも配信する。


海外来場プロモーションについては以下の通り。これらの施策により、世界中のゲーム関係者、ファンにとって価値のある5日間を作り上げていくと展望を述べた。

以下はCESA会員特典について。東京ゲームショウ2026の出展に間に合わせるためには、3月末を目途に事務局まで連絡してほしいと述べた。

 

最後に、スケジュールについて。出展関連については以下の通りとなっている。

 

チケット販売スケジュールは以下の通り。

 

最後に松岡氏は「東京ゲームショウというブランドが如何に強くても、中身が伴っていなければ何の価値も生み出せないと思っています。コンテンツを充実させるべく営業活動に勤しんでいくのですが、出展社の皆様のコンテンツをもっと楽しんでいただき、来場者の満足度をより向上させようというのが今年一番の目標です。それが結果的に出展者の満足度向上にも繋がると考えています」とコメントして発表会の締めとした。

(取材・文 編集部:山岡広樹)

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