『マインクラフト』において東京都全域を再現したワールドを作成したユーザーが登場した。23区だけでなく、多摩地域や島嶼部まで再現したものになるという。

『マインクラフト』は、Mojang Studiosが手がけるサンドボックスゲームだ。本作の世界はさまざまな種類の3Dブロックで構築されており、破壊と創造を繰り返してプレイヤーが思い通りに冒険や建築を繰り広げていく。クリエイティブモードによって、敵などを気にせずに自由なワールド作りができる点も特徴のひとつだ。

東京都全域のMinecraftワールドができました!
23区だけでなく多摩地域から島嶼部もあります。

国土交通省のPLATEAUデータを精度高くMinecraftに変換するツールを2年前から研究の合間に開発し始め、ようやく完成しました。

他道府県のデータもコンバートしてマイクラデジタルツインを実現します。 pic.twitter.com/AZrLOHRNM7

— 三國陸真 マイクラ博士学生 (@Tech_Rope0801) March 15, 2026

3月15日、三國陸真氏が、東京都全域を『マインクラフト』にて再現したと発表した。三國氏は早稲田大学の創造理工学部・研究科にて建築学を専攻する博士課程の学生だ。また学校教育の現場で使われている「教育版マインクラフト」を用いた作品コンペである「Minecraftカップ」の運営委員会事務局に所属する人物でもある。

そんな三國氏が投稿した動画では、東京タワーや東京駅、国立競技場などの施設が忠実に再現されている様子がうかがえる。またワールドには高尾山や離島の八丈町なども存在しており、文字通り東京都全域が『マインクラフト』上に再現されているようだ。

Image Credit: 三國陸真 on X

三國氏によれば、こうした再現にあたっては国土交通省が提供している「PLATEAU」データを用いたという。PLATEAUとは、国土交通省が主導する日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクトだ。航空測量などに基づいて取得したデータから建物などの地物を3次元で生成し、3D都市モデルとしており、商用利用を含め、誰でも無償で自由に利用可能。データはインフラ管理や都市計画におけるシミュレーション、防災などといった複数の観点で利用されている。

三國氏はこのデータを高精度で『マインクラフト』上に落とし込むツールを開発。同氏は大学での研究の傍らでツールの開発を手がけてきたそうで、今回それがようやく完成したかたちだ。PLATEAUのデータは各都道府県にて用意されており、三國氏は他道府県のデータも『マインクラフト』のワールド上にコンバートする計画だという。

Image Credit: 三國陸真 on X

実際のデータをもとにして、『マインクラフト』上に施設や地域を再現する試みは以前より複数ユーザーによっておこなわれていた。中には国土交通省が直接地形データを用い、ダムなどの施設を再現したものが話題になることもあった(関連記事)。今回は1ユーザーがツールを開発し、そうしたデータから東京都を丸ごと再現したという点で興味深い。三國氏の活動が続けば『マインクラフト』上に“日本列島”が丸ごと再現される日も近いだろう。今後の同氏の取り組みにも注目したい。

なお三國氏によって制作された東京都のワールドデータは、配布も検討中とのことだが、現時点では配布されておらず、実施も未定。代わりに国土交通省がリリースしているソースコードが紹介されている。個人的に『マインクラフト』上で再現したい人は、こちらを活用してみるのもいいだろう。

ちなみに先述した「Minecraftカップ」は次で第8回を迎え、大会要項の発表やエントリー受付は4月1日より開始予定だ。国内でも教育や学術研究など活用の幅を着実に広げている『マインクラフト』の今後にも注目していきたい。

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