Xbox Game Studiosより発売予定のオープンワールドレースゲーム『Forza Horizon 6』(フォルツァ ホライゾン 6)。550台以上の実在のクルマが登場するシリーズ最新作だ。開発を手掛けるのは、『Forza Horizon』シリーズに一貫して携わってきたPlayground Games。![]()

本作の目玉は、何と言ってもレースの舞台が日本であること。都市専用のチームが開発した東京シティとそれ以外の地域にマップが分かれており、東京シティは『Forza Horizon 5』の舞台であるメキシコの都市、グアナファトの5倍の広さを誇るという。
リリースを間近に控えて、ファミ通.comはメディア向けの先行プレイを体験する機会を得た。本記事では、序盤のプレイ体験にもとづいたインプレッションや“東京の再現度”に注目したレビューをお送りする。
なお、『Forza Horizon 6』はXbox Series X|S、PC(Steam、Microsoft Store)向けに2026年5月19日に発売予定。Xbox Game Passにも対応。プレイステーション5版は2026年後半に発売予定となっている。
日本の景観に溶け込むクルマ。臨場感溢れるレース体験に心を打たれる 自動車や電車にはついつい目が行くし、ドライブ動画観賞だって楽しむ。もちろんオープンワールドレースゲームにハマって連日プレイした経験も。そんな筆者が今回の先行レビューのお話をいただいた際、もっとも注目したのは“日本のカーカルチャー”を体験できるという謳い文句だ。
往年の名車やクラシックカーなどのさまざまなクルマに乗って気ままに旅をするのも、ライバルカーと白熱のバトルをくり広げるのもプレイヤー次第。各地ではクロスカントリー、ロードレース、トライアルレースの主要3レースのほか、ドリフトゾーン、スピードトラップ、タイムアタックといった多彩なイベントに挑戦できるとあれば、乗り物好きが興奮しないわけがない。
しかも、本作の舞台は日本だ。豊かな自然、伝統的な建築物、大都会のビル群が織り成す愛すべき島国は、どのように表現されているのだろう。とりわけ東京シティは都市専用チームにより開発されたとのことで、否が応でも期待が高まる。

この記事では体験版のプレイリポートに加えて、“東京の再現度”にも焦点を当ててお伝えしていこうと思う。プレイ範囲は本編から抜粋された序盤のみとのことだが、さてどうなるか。
まずは体験版を立ち上げてみる。すると、ノリのいいBGMとともに日本の景観に自然とクルマが溶け込んでいるような、美しいデモ映像が飛び込んできた。手始めに“Settings”(設定画面)をチェック。合成音声による読み上げ機能、難易度変更、モーションブラーなどの映像アクセシビリティ、敵車の接近レーダーのオン・オフ、各種カメラ調整、キーコンフィグ、音量調整といった項目が並び、それぞれ細かく設定できるようになっていた。
ミスしたときに時間を巻き戻せるRewind(リワインド)機能も、シリーズの特徴のひとつ。この体験版では過ぎ去った光景をもう一度観たくて何度も使用することに。
なかでも驚いたのは、Tourist(ツーリスト)やAverage(アベレージ)、Unbeatable(アンビータブル)など、9段階にも及ぶ難易度設定。本作はレースゲーム初心者からトッププレイヤーまで、好みの難易度に合わせて楽しめる作品というわけだ。
設定画面をひと通り確認したあとは、“Start Game”から補助機能となる“Select Assists”の選択へ。当シリーズのプレイは初だが、レースゲームは好きなのでブレーキやステアリングの補助はなしでいくことに。
本作のBGMの中には、日本語歌詞のポップス、歌謡曲、琴の音色を取り入れたサウンドも。和を感じる楽曲の数々が、作品の雰囲気作りにひと役買っている。
さあ、待ちに待ったレースの時間だ! ゲーム開始直後、桜の花びらで道路がピンクに染まるカットシーンに見とれていると、シームレスに操作パートへシフトチェンジ。慌ててアクセルボタンを押し、クルマを加速させていく。遠くに富士山を望みつつ、新幹線と並走したり、交差したりする場面がダンスのようで印象的だ。
続いて、高低差のある雪山でのレースや曲がりくねった山道コースを体験。スピード感のあるチュートリアルが、なかなか楽しい。その後はキャラクターセレクトを経て、待望のマイカー選択画面へ。NISSAN SILVIA K’S、TOYOTA CELICA GT-FOUR ST205、GMC JIMMYの3車が用意されており、かなり迷った挙句ST205を選択。真っ赤なボディには抗いがたい魅力があった。
体験版では30fpsのクオリティモードに固定されていたが、製品版では60fpsのパフォーマンスモードも利用可能となるとのこと。
ここまでまだ序盤の数十分程度だが、クルマのビジュアルが緻密でリアルな点はもちろんのこと、各種エフェクト、コントローラの振動で伝わる臨場感、重厚なエンジン音がすばらしい。
ちなみに、体験版で確認できたのは東京シティ、南岸地域、シマノヤマ地域、大谷地域、南野地域、伊東地域、レジェンドアイランド、北部地域、タカシロ地域、ソトヤマ地域の10ヵ所。各地を巡ってみて、街並みや自然の風景、移り変わる天候から日本らしさについても十分に感じ取ることができた。
東京駅、渋谷、レインボーブリッジは存在する? 東京シティに散りばめられたランドマーク
ここからは東京の再現度に着目していこう。筆者がひたすらぐるぐるとコースを走行して発見した、いかにも東京らしい名所やランドマークの数々をご覧あれ!
東京駅
恐らく日本でもっとも有名な駅のひとつ。丸の内口にある赤レンガ造りの駅舎だけでなく、駅周辺も再現されている。
東京と言えばこのランドマークタワーは外せない。夜にはライトアップされ、存在感が際立っていた。実物の高さは333メートル。
都心を舞台としたレースゲームでは、もはやおなじみ。首都高コースをかっ飛ばすのはいつでも爽快だ!
東京湾にかかる、抜群の景観を誇る吊り橋。本作でも上下2層構造になっており、首都高、一般道路ともに走行を楽しめる。
かの有名なスクランブル交差点も再現。JRハチ公口のハチ公像や南口の街並み、センター街など見どころ多し。
パソコンショップらしき店舗やゲームセンターが立ち並ぶ。奥に見える緑色に塗られた高架には電車が走っていた。
秋には観光客が押しかける名所。体験版は季節が春に固定されていたため、リリース後に紅葉シーズンが来たら再訪したい。
神奈川県横浜市にある首都高最大のPAが、東京シティに。走り屋たちの聖地だけに再現度は高め。
住宅地やビルの谷間から顔を覗かせる霊峰。都心から見た実物よりも大きくてビックリしたり、うれしかったり。
日本一の人口を抱える東京の街明かりは、ゲーム内でも美しい!

上記のほか、桜の名所、工業地帯、湾岸地域、野球場、お寺風の建造物などを発見。こうやって画像を並べると“東京そのまま”のように思われるかもしれないが、実際には街の側に田畑があったり、都心から山々が見えたりするため、マップや縮尺はゲームオリジナルのもの。
もっと突っ込んでしまうと「これはアメリカやイギリスの方々が考えた日本の風景だな」と感じる部分がなかったと言えば嘘になる。だが、名所がギュッと詰め込まれた東京シティには、まるでテーマパークのような魅力があった。

『Forza Horizon 6』の発売日まで、残すところ約1ヵ月。愛車とともに各地を駆け巡り、日本の美しい四季を満喫しつつレースに参戦して登り詰めていく。そんな体験をしたいなら、本作はまさに打ってつけだ。
筆者が経験してきたオープンワールドレースゲームより少々手応えはあるものの、ドライビングテクニックに自信がなくてもためらう必要はないだろう。9段階ある難易度設定とアシスト機能が、あなたの助けになるはずだから。















