パズルゲーム『D1AL-ogue』の開発元であるCherry Pickerは4月26日、開発中の次回作『D1AL-ogue+』の開発に向けてクラウドファンディングの実施を検討しているとXに投稿した。
『D1AL-ogue』はPC(Steam)にて2月5日にPC(Steam)で配信されたフリーゲーム。物語の舞台は太陽の昇らない都市「クロマシティ」の片隅の修理店だ。主人公のクリスはこの店に訪れる女性型のアンドロイド「E.V.E」たちの身体や心を修理することになる。修理は3マッチパズルの要領でおこなわれるが、この際、E.V.Eたちが起動したまま身体の内部の機械に触れ、彼女たちが反応してしまうという背徳的なシチュエーションも話題となった。本作の好評を受け、開発元のCherry Pickerは3月10日に次回作『D1AL-ogue+』の開発決定を発表している。(関連記事)

Cherry Picker のXの投稿によると、『D1AL-ogue+』では翻訳の問題やフリー音源の限界を克服すべく奮闘中だが、予算不足と生活苦によりクラウドファンディングを検討しているとのことだ。
前作『D1AL-ogue』は、オリジナルの韓国語に加え、日本語、英語、中国語(繁体字)、中国語(簡体字)に対応。しかし、翻訳については不自然な点が多数あるとの指摘がされている。日本語のSteamレビューでは、男言葉、女言葉が不自然になっている点や、二人称や語尾が粗暴な印象になっている会話がある点、また、光の届かないクロマシティでは企業から光をサブスクで購入しなければならないという設定だが、この光の「サブスク」が作中を通して「購読料(subscription)」と翻訳されている点などが指摘されている。こうした反応を受け、Cherry Pickerは各言語で翻訳改善への協力者を公募。協力者は既に決定しており、現在修正作業が進行中だ。

また、音楽に関しては『D1AL-ogue』の体験版リリース時、本作には生成AIによって作成された楽曲が使用されていた。この点でプレイヤーから多数の懸念が寄せられ、アセットストア音源や著作権フリー楽曲へと全面的な差し替えがおこなわれている。こうした前作『D1AL-ogue』で発生した事態を受けて、『D1AL-ogue+』では翻訳や音楽の面により注力して制作を進めていくようだ。
Cherry Pickerの今回の発表に対し、Steamで有料パッケージを販売するなどで資金を調達すればいいのではないかというユーザーの声も寄せられている。これに対しCherry Pickerは、『D1AL-ogue』は厳格な非収益化規定に縛られた学生プロジェクトであり、契約上、DLCを通じた資金調達は禁止されていると説明している。そして、まさにこのことが『D1AL-ogue+』を代わりに開発している理由であるとも述べている。
本作は、韓国のKRAFTONによるゲーム開発者育成プログラム「Jungle Game Lab」で制作されたゲームだ。同プログラムで開発されSteamで配信されている作品はいずれも無料で提供されており、『D1AL-ogue』も例外ではない。このため、Cherry Pickerが現状Steamでリリースしている唯一の作品である『D1AL-ogue』の追加要素等を通じて資金を調達することも難しいようだ。
またCherry Pickerによると、韓国ではKickstarterが利用できないため、早急に他の代替手段や支援が必要だとのこと。現状、『D1AL-ogue+』開発に向けたクラウドファンディングがどのような形になるのかも不明だが、『D1AL-ogue+』制作を支えたいというファンはCherry Picker公式Xアカウントの動きをチェックしておくといいかもしれない。
『D1AL-ogue』は現在PC(Steam)で配信中。
