Robloxは、日本時間9月7日、年次開発者会議「Roblox Developers Conference(RDC)2025」を開催し、AI活用、IPパートナーシップ、クリエイター収益、パフォーマンス性能などの拡大に向けた新たな取り組みを発表しました。
Roblox共同創業者兼CEOのデヴィッド・バズーキ氏は、世界のゲーム市場の1割をRobloxエコシステムで流通させる目標を改めて示しました。2025年6月30日までの1年間で、クリエイターは開発者用換金プログラム(DevEx)を通じ10億ドル以上を得ており、2025年はさらに上回る見込みです。
AI関連の強化として、生成AIによる「4Dオブジェクト」が発表されました。4Dが含む「第4の次元」はインタラクションで、オブジェクトや環境、人物が相互作用できる仕組みです。例えば運転可能な車などが作れるようになり、ベータ版は第4四半期に提供される予定です。
またユーザーの交流を広げる機能として「モーメント」の試験的な導入が発表されました。プレイヤーはゲーム内の短い動画を切り出し、共有できます。現在は13歳以上が利用可能で、今後はクリエイター向けのAPIも提供予定です。同社は本機能による作品の拡散やファン層の拡大を見込んでいます。
音声関連では「リアルタイム音声チャット翻訳」を2026年から提供します。英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語に対応し、プレイヤーの発話が相手の母語に翻訳されて再生されます。これは2024年公開のリアルタイムチャット翻訳を基盤にしています。さらに「Text-to-Speech API」では、テキストを10種類の音声に変換でき、ナレーションやNPCのセリフ作成に活用可能です。「Speech-to-Text API」は音声指示で行動を実行でき、音声の字幕化にも対応します。こちらは年末までにベータ版が開始予定です。
アシスタント機能も強化されました。自然な言葉でコーディングや開発、テクスチャ作成が可能になり、今月下旬には「Model Context Protocol(MCP)」に対応します。これにより、アシスタントはMCPサーバーやクライアントとして機能し、FigmaやBlockade Labsといった外部サービスとも連携できるようになります。
新たなジャンルの開拓を目指したパフォーマンス向上施策では、サーバー権限の強化が導入されます。不正行為を抑制し、物理挙動の再現性も高まり、特に対戦型ゲームで効果を発揮するとのこと。アバター機能も改善され、走行や登攀、障害物を飛び越える自然な動作が可能になり、忠実度の向上技術も進行中です。加えて、エンジン性能も強化され、クリエイターが追加作業を行わずとも様々なデバイスで高品質な表現の実現を目指します。
パートナーシップによるIP展開も強化されます。新たにパートナー参画したマテル社は「ポリーポケット」や「マッチボックス」など4作品を追加。以前よりパートナーシップを締結していた講談社は「ブルーロック」と「転生したらスライムだった件」を提供し、「ブルーロック:ライバル」がライセンスされます。
収益面では、開発者用換金プログラム(DevEx)の換金レートの8.5%引き上げが明らかになりました。トップ1000の開発者の平均収益は約100万ドルで、2020年比で2.9倍に増加。2025年6月30日までの1年間での中央値は1,440ドルとのことです。
通信遅延軽減のためのインフラ整備も進み、ブラジル・サンパウロに新データセンターが開設されました。安全面では、年内に全ユーザーの年齢推定を必須化し、未成年者との不適切な交流を防ぐ仕組みを導入。Robloxは引き続き健全なプラットフォーム整備を進める方針です。
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Robloxの最新動向に関心を持つ企業担当者向けに、無料オンラインセミナー「RDC 2025 報告会 supported by GeekOut」が開催されます。日程は2025年9月9日(火)で、Moguraが主催します。
セミナーでは、米国で行われるRoblox Developer Conference 2025に参加したGeekOut代表の田中創一朗氏と、Mogura VR編集長の久保田瞬氏が登壇します。現地の発表内容や最新トレンドが紹介される予定です。参加は無料で、詳細確認と登録はこちらから可能です。
(参考)公式提供情報
roblox-rdc-2025-ai-monetization-new-features







