メロプスのデモンストレーションで、迎撃ドローン「Surveyor」を運ぶ兵士。メロプスのデモンストレーションで、迎撃ドローン「Surveyor」を運ぶ兵士。Artur Widak via Reuters Connect西側の兵士たちは、迎撃ドローンの操縦にXboxのコントローラーを使用している。メロプスシステムで使用される迎撃ドローンは、ウクライナで実績を上げており、NATOも配備を進めている。メロプスの訓練を受けている米軍兵士によれば、Xboxコントローラーのおかげでシステムの操作が容易になっているという。

西側の兵士たちは、市販のXboxコントローラーで迎撃ドローンを操縦している。これらのドローンは1機1万5000ドル(約230万円)で、ウクライナで実戦投入され実績を上げた。今ではNATO(北大西洋条約機構)の装備に加わり、拡大する脅威に備えている。

「メロプス(Merops)」はアメリカ製の防空システムで、敵のドローンを空中で破壊する迎撃ドローンを発射する。操縦はXboxコントローラーで行う。NATOが東欧全域で手頃な防空手段の配備を急ぐなか、アメリカ、ポーランド、ルーマニアの部隊が同システムの訓練を行っている。

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迎撃ドローンを操縦する米軍兵士は、Xboxコントローラーが最適な選択肢だと話している。

「小型で携帯・収納が容易であり、非常に頑丈だ」と、米陸軍軍曹ライリー・ハイナー(Riley Hiner)が、11月中旬にポーランド南東部でメロプスのデモンストレーションが行われた際に述べた。

直感的な操作が可能

アメリカやその他各国軍は、以前からドローンなどの操作にXbox型コントローラーを使用してきた。今ではメロプスにも応用され、ウクライナ戦争でも利用されている。

米軍は、以前からドローンの操縦にXboxのコントローラーを使用している。米軍は、以前からドローンの操縦にXboxのコントローラーを使用している。Staff Sgt. Cashmere Jefferson, 7th Mobile Public Affairs Detachment

マイクロソフト(Microsoft)のXboxやその他の家庭用ゲーム機に似たコントローラーは、軍事システムへの統合がますます進んでいる。こうしたコントローラーは、類似のゲーム機で育った兵士にとって操作が容易であることが多く、特殊な軍事仕様に基づいて必要以上に複雑に設計されたシステムでは得られない即応性がある。

Business Insiderはマイクロソフトに対し、同社のゲームパッドが軍事システムに使用されることについてコメントを求めたが、返答は得られていない。

ハイナー軍曹は、自身がXboxでビデオゲームをプレイした経験があり、ゲーマーであることは有能なパイロットになることに通じると考えている。メロプスのシステムでは、はじめからコントローラーに対するある程度の慣れが感じられるという。

「最近は、Xboxで遊んだ経験のある兵士が多いと思う。直感的に操作することができ、ボタン配置を一度覚えてしまえば、そのままドローンを送り出し、飛ばすことができる」

アメリカ兵だけでなく、ウクライナ兵も、ゲーマーは優秀なドローン操縦者になると述べている。ハイナーもこれに同意し、ビデオゲームの経験がある隊員はメロプスの操作にほとんど苦労しないと話した。最大の難関は、迎撃のための最適な進路を見極めることだ。

小型ドローンを操縦するために、コントローラーやスクリーン、ヘッドセットを使用するウクライナ兵。小型ドローンを操縦するために、コントローラーやスクリーン、ヘッドセットを使用するウクライナ兵。Jose Colon/Anadolu via Getty Images

ウクライナの戦場で圧倒的な存在感を示すFPV(一人称視点)ドローンは、コントローラー、スクリーン、ヘッドセットなど、ビデオゲームと同様の装備を必要とする場合が多い。しかし、ビデオゲームとは異なり、実際の任務ははるかに複雑で、生死に関わる深刻な結果を伴うこともあるとウクライナ兵は強調する。

メロプスにとっても状況は変わらない。迎撃に失敗すれば、敵の攻撃ドローンはそのまま目標へ向かって飛行を続け、死と破壊をもたらす可能性がある。実際、多くのシャヘド型ドローンが迎撃をかわし、ウクライナに被害をもたらしてきた。

アメリカ主導の「プロジェクト・イーグル」により開発されたメロプスは、地上管制ステーション、ピックアップトラックの荷台からの発射を可能にするランチャー、そして迎撃ドローン「Surveyor」で構成されている。運用は、指揮官、操縦者、技術担当者2名の計4名のチームで行われる。

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