2月12日に発売されるPS5/PS4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Steam用「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」。原作となった「龍が如く3」は2009年発売で、16年越しの“極化”となる。

 発売を間近に控える本作は、1月10日の北海道を皮切りに、全国9都市10会場にて体験会が開催されている。また、一部会場では龍が如くスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏、シリーズチーフプロデューサーの阪本寛之氏、「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」プロデューサー/ディレクターの堀井亮佑氏によるサイン会も行われている。

 本日1月17日は、梅田と秋葉原の2箇所で開催。阪本寛之氏および堀井亮佑氏が訪れた秋葉原会場を取材した。体験会&サイン会後にはメディア向けに囲みインタビューも実施された。その内容もお届けする。

【『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』アナウンストレーラー【2026年2月12日発売】】

【会場レポ】「NAOMI基板」から「アサガオライフ」まで。ファンが語る期待のポイント

 今回取材した秋葉原会場は、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで開催された。JR秋葉原駅の改札に近く、非常に人通りが多い場所だ。イベントブースの前を通りすがる人々から「あ、龍が如くのイベントやってるんだ」という声が聞こえてくることもあり、シリーズの認知度の高さを改めて実感した。

 サイン会の整理券は配布開始早々になくなったそうで、ファンの強い思いを感じることができた。ファンが手にしているのは色紙だけではなく、過去作のパッケージや、龍が如くシリーズのグッズなど、思い思いのアイテムにサインをもらう姿が印象的だった。

サイン会には長蛇の列ができ、併設のグッズ販売コーナーも多くの人で賑わっていた

 サイン中には、開発陣とファンとの間で短い会話も交わされていた。あるファンに話を聞いたところ、「今作のアーケードゲームが『NAOMI基板』のエミュレートをしていると聞いたので、『トライフォース基板』の作品もいつか実装してほしいとお伝えしました」と、かなりマニアックな要望を伝えたという。

 また、別のファンは本作への期待について「特にアサガオライフが楽しみですね。『龍が如く』シリーズで『アサガオ』がちゃんと出てくる作品は『3』なので」と語り、極化による新規コンテンツへの期待を寄せていた。

 16年越しの“極化”を待ち望んだファンの熱気と、作品への深い愛情が会場全体から感じられるイベントとなった。

一枚一枚丁寧にサインを書き、記念撮影にも応じていた姿が印象的だった【インタビュー】アサガオライフ、進化したバトル、そして2本セットの“とんでもないお買い得商品”シリーズチーフプロデューサーの阪本寛之氏(左)と、「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」プロデューサー/ディレクターの堀井亮佑氏(右)

――本日はお疲れ様でした。久々のサイン会だと思いますが、感想をお聞かせください。

阪本氏:「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」の体験会とサイン会は今日で3日目になります。サイン会は朝から皆さんお集まりいただいて、すぐさま整理券がはけてしまいました。ファンの皆さんには本当に感謝しています。

 前々から期待値がすごく高いと肌で感じております。発売まであと間もないですが、期待に応えられるようなゲームが届けられるんじゃないかと、カウントダウンしてるような気持ちです。

堀井氏:私は今日初めてのサイン会でしたが、単純に嬉しかったですね。多くの人が期待してくれているのはわかっていたのですが、実際に喜んでいる人の顔が見られる機会はそう多くないので、とてもいい時間を過ごせました。

 Nintendo Switch 2版から作品に入ったという方も結構いらっしゃって、新しい方々とも交流できたので、すごくいい1日になりました。

――サイン会で印象に残ったやりとりはありますか?

堀井氏:先程もお話しましたが、「Switch2から入りました」という方が多かったですね。

阪本氏:私は名古屋に行ってきましたけど、「Switch2から初めてやりました」っていう人がかなりいました。もちろん、1作目からやってる人もいらっしゃいますし、「龍が如く7」から入ったとか、エントリーポイントはなんとなくわかっていたのですが、Switch2がきっかけでプレイしてくれた人が多いのは嬉しかったです。

堀井氏:あと、遠方から来てくださっている方もいらっしゃって。新潟から来てくださった方や、海外の方もいらっしゃって、本当にありがたいなと思いますね。

――「極」から「0」、「極2」とSwitch2でつなげていったのは大きいですよね。

阪本氏:そうなんですよね。Switch2で「龍が如く0 誓いの場所 Director’s Cut」を出してから、「極」も「極2」もSwitch2で遊んでいただけるよう準備してきたので、この「極3 / 極3外伝」もSwitch2で遊べるというのは、流れ的にいいラインナップになったかなと思ってます。

――名古屋での体験会の盛り上がりはいかがでしたか?

阪本氏:名古屋も今日と同じように、半分屋外みたいなところでちょっと寒かったのですが、朝から整理券はほぼはけました。名古屋は頻繁に体験会を開催するところではないので、「待ってました!」と言っていただいたファンが結構多かったですね。非常にありがたく思っています。

――これまでの体験会の手応えや反響はいかがでしたか?

阪本氏:アクションゲームとして、直近のアクションタイトルでもすごく満足したという方が多かったので、今回も「安心してアクションを楽しめました」、「製品版が楽しみです」と言っていただける方がすごく増えました。また、ミニゲームなどの要素がてんこ盛りなので、「あとは本当に製品版を待つだけです」と期待値を語っていただけるのは、今までで一番深い感覚がありますね。

堀井氏:東京ゲームショウの時からそうでしたが、体験してくださる方の満足度が高いというか、ポジティブな感想や楽しそうな笑顔が見えているので、体験会ではうちのゲームのいいところがちゃんと詰まったものをお届けできたのかなと思っています。そこは、すごくホッとしていますし、嬉しく思っています。

――「極3」はオリジナル版から様々な要素が追加されていますが、特に注目してもらいたいポイントはどこですか?

堀井氏:一番はアサガオ周りですね。「アサガオライフ」が一番大事かなと思っています。桐生一馬が家庭や家族を感じられるのって、「3」だけなんですよね。そこから先、どんどん孤独な人生を歩んでしまうので。

 「3」は家族との絆やアサガオの子供たちにちゃんと向き合うゲームにしたかったんです。それは、突発的なイベントじゃなくて、毎日の積み重ねや家事体験の中での交流ができて、徐々に絆が育まれていく。それをコツコツ体験できるところは絶対入れたかったので、すごくいい形で入れられたなと思っていて、そこは自信があります。

【アサガオライフ】

養護施設「アサガオ」の子供たちとの生活を楽しめる新コンテンツ

阪本氏:私はバトルシステムや成長要素ですね。「8外伝」など、今まで作ってきたものの集大成のようなバランスで、「3」の物語を追えます。オリジナル版の「3」ってすごくストイックなゲームで、かなりハードルが高かったんですけど、「極3」の最新のバトルシステムで遊ぶと全然苦にならないし、物語を追いながら「どう育てよう」「どう強くしよう」というのが生かされていて、ブラッシュアップされて遊びごたえがあると思いますね。

――敵がちゃんと防御してくるというニュアンスは残ってますか? それに対応できるシステムは用意されてますか?

阪本氏:全体的な攻め方も手数が増えたり、色々な判定も増やしているので、駆け引きはここ最近のアクションのバランスになってます。オリジナルは敵が硬すぎるというか、今やるとすごく荒削りなゲームだったなと。

堀井氏:元々の「3」は桐生がやれることが少なくて、□で殴るか△で殴るか○で掴むかというところに集約していたんですけど、今回は琉球武器も使えますし、色々な成長要素も入っているので、主体的に戦い方が広がりました。敵が硬くても武器でやっつけるとか、色々な手法を取れるようになったので、ストレスはかなり減って遊びやすくなってると思います。

――コーディネートのバリエーションが広がっているように感じました。

堀井氏:「7外伝」で初めて入れて、僕らが思っていた以上に好評だったので今回も入れてます。前よりしょぼくならないように数はちゃんと担保した上で、今回は2009年が舞台なので、当時の平成ファッションや髪型を増やしています。

 平成っぽくできるダサいシャツとか、襟足がすごい長い謎の髪とか、そういうのをいっぱい入れているので、かなり楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

【コーディネート】

当時の平成ファッションを思い出させるアイテムが多いとのこと

――神田人気が凄まじいですが、開発的に予想通りの手応えですか?

阪本氏:神田は、ネタキャラとしてすごく話題になりやすいんですけど、今後グッズ化されると多分意外と売れないキャラクターですね(笑)

堀井氏:みんな「神田最高」って言いますけど(笑)

阪本氏:寺田のように誰も買わないみたいな、その筆頭のキャラクターになるんじゃないかと予想しています。

堀井氏:「こんなにバズっているから出してみよう」としたら全然売れないみたいな(笑)

――体験会ではグッズも販売されていますが、何が人気がありますか?

阪本氏:やっぱり真島がぶっちぎりですね。桐生も人気ですが、「7」「8」でキャラクターが広がったので、「趙天佑」だったり「ハン・ジュンギ」だったりと、推しが増えた状況だと思います。ただ、真島はグッズの売り上げも頭一つ抜けていて、不動の人気がありますね。

 神田はフタを開けてみたら意外と売れないと思います(笑)。グッズになるとネタキャラになってしまうので。

――海外での反響、手応えはいかがですか?

阪本氏:「龍が如く」シリーズはカタログタイトルとして過去のゲームを遊んでくれている方が多いので、ボリュームがあって色々なネタが満載のゲームという印象が強いのかなと思います。「極3 / 極3外伝」もすごくウォッチしてもらっていて、海外のシリーズファンは間違いなく買ってくれるんじゃないかという印象があります。

――海外だと「龍が如く」のシリアスな方を好まれるのか、バカゲー的な明るさを好まれるのか、どちらでしょう?

阪本氏:ファンに一番刺さってるポイントは物語だと思っています。SNSでネタになるようなものは、パロディや面白いシーンがきっかけになることもあります。「龍が如く」はネタが多いゲームなので、「ばかみたい」も一例ですが、海外の人もあらゆる入り口で拡散しているタイトルになってきました。

堀井氏:ネタで広がって、そこからハマるという感じが結構一般的なのかなと思います。

――海外でも真島が人気ですか?

阪本氏:やっぱり強いですね。真島は海外でも強いです。

堀井氏:真島、桐生ですね。

――発売まで1カ月を切りました。最後に読者の方にメッセージをお願いします。

阪本氏:発売間もないですが、ナンバリングタイトル・極タイトルとしては、多分極の中でも一番遊び応えがありますし、ゲーム性もクオリティも現時点の極の中では最上位のタイトルかなと思っています。

 2本遊べるという、とんでもないお買い得商品なので、買って損はないと自信を持って言えます。これをきっかけに「龍が如く」に触れていただく方がいると嬉しいですね。ぜひよろしくお願いします。

堀井氏:「極3」はリメイクなので、プレーヤーの皆さんの美化された過去の思い出や、色々な補正に勝たないといけない、という難しいところもあったのですが、今の僕らが作ったらこうするよというところを正しく出せたと思います。「昔のこの要素が人気だったからそのままやればいい」という発想を最後まで持たずに、過去にちゃんと向き合えたので、すごく誠実な作品にできたと思っています。

 プレイする前の方々は「どのぐらい変わっているんだろう」と不安半分、期待半分だと思いますが、プレイしていただければ僕らのやりたかったことがちゃんとわかる作品になっていると思います。

 「3外伝」は「峯」という今までの主人公と異なり、正義感のない主人公なので、「主人公が変わるとこんなに受け手側は変わるんだな」というところを感じていただける作品になっていると思います。ぜひ両方とも楽しんでいただけたら嬉しいです。

――ありがとうございました。

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