ハピネットは3月3日、『Apopia: スイート・ナイトメア』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はメタスコアで80点を超えるなど、さっそく高い評価を受けている。

『Apopia: スイート・ナイトメア』はパズルを解きつつ物語を追うアドベンチャーゲームだ。主人公の少女マイはハイキング中に母親とはぐれ、しゃべる動物たちが住むおとぎ話のような世界に迷いこむ。プレイヤーはマイとして奇妙な世界を冒険し、多彩なミニゲームをこなしつつ、家に帰る方法を探す。

本作の舞台となるウサギたちの国「ヨーグルト王国」は、一見では平和でユーモアにあふれた理想的な世界だ。しかし個性的で陽気な動物の住人もそれぞれ過去を抱えており、内心にはダークワールドと呼ばれる闇が存在している。主人公のマイは相手の心を読む特別な力を有しており、文字通り触れ合った相手の心に入り込む。「お砂糖でコーティングされたようなかわいらしい世界」の裏に潜む、闇の世界も本作の冒険の舞台となる。

そしてマイ自身も、心に葛藤を抱えている。マイは誰に対しても明るくふるまう、前向きな少女だ。しかし彼女の記憶のなかにはふたりの母親が存在している。ひとりは優しくマイを導き守る母親だが、もうひとりは鋭い言葉でマイをなじる、恐ろしい母親である。ふたりの母親はたびたびマイの心の世界にあらわれ、マイの心をかき乱す。謎に包まれたダークな世界で、マイは自分自身の心とも向き合っていくのだ。

そんな『Apopia: スイート・ナイトメア』が3月3日に配信された。本作はレビュアーから高い評価を受けており、レビュー集積サイトMetacriticでは本稿執筆時点でメタスコア83点を記録。シーンごとに雰囲気が大きく変わる手書きアニメのグラフィックや、機能不全の家族とトラウマを扱ったストーリーなどが高い評価を得ている。リリースされたばかりということもあってSteamユーザーレビューの数はまだ少ないが、Steam以外で作品を入手したタイプも含めると8件のレビューが投稿。すべて好評となっており、熱の入った称賛の声が寄せられている。

本作を手がけるQuillo Entertainmentは、幼なじみのふたりが立ち上げたというインディースタジオだ。『Apopia: スイート・ナイトメア』が初めての作品となり、8年がかりで本作を作り上げたとのこと。本作のルーツは開発者の個人的な経験にあるそうで、まさに開発者の心の一部そのものといえるような作品になっているという。数は多くないながらも熱のこもったレビューが続々と投じられているのは、そうした開発者の情熱がプレイヤーの胸に届いた結果なのかもしれない。

『Apopia: スイート・ナイトメア』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。また現在リリース記念セールがおこなわれており、3月11日まで定価の10%オフとなる税込1530円で購入可能だ。

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