地元に数階建ての大きなゲームセンターができた! という報道に喜び勇んで出かけてみたら、実態はほぼクレーンゲーム&プリクラのみの施設でガッカリという経験、少なからずあるのではと思います。
青春時代を、いわゆる「ゲーセン」全盛期ど真ん中で過ごした筆者のような中高年にとって、ゲームセンターというのは、アップライト型の筐体が立ち並び、対戦型格闘ゲームなど各社の面白いゲームが中高生の100円玉(あるいは50円玉)を巻き上げようと待ち構えている、そんな風景にほかなりません。
ゲオの「レトロアーケード ドック」にNintendo Switch 2を装着した状態。画面が大きいため臨場感があります。
そんな思い出を刺激する、アーケード筐体をそのまま小型化した「アストロシティミニ」のような専用ゲーム機に続く形で、ゲオがちょっと面白い製品をリリースしました。「レトロアーケード ドック」です。
2025年末に発売されるやいなや(一部で)話題となり、店頭からあっという間に消え去ってしまったのですが、3月の再販でようやく入手できました。これがなかなか良い感じだったのでご紹介させてください。
本体は組み立て式。
Nintendo Switch/Switch 2をそれぞれのケースに入れて装着します。
Nintendo Switch 2の左右のコントローラーを外してケースを装着します。
Switch 2を装着した様子(背面カバーを外した状態)。
背面カバーで覆ってもカートリッジ挿入口と音量ボタンにはアクセス可能です。カバーには「Nintendo Switch/Switch 2」のカートリッジを収容できるようになっています。
画像をご覧いただければ分かる通り、昔懐かしいアップライト型のアーケード筐体を彷彿とさせる本製品は、Nintendo Switch/Switch 2専用のアーケードコントローラーです。
使い方がちょっと変わっていて、組み立てた本体の内部に左右のコントローラーを外したNintendo Switch/Switch 2をはめ込んで装着し、手前にあるレバースティックと8つのボタンでゲームを遊べるようになっています。
「カプコン ベルトアクション コレクション」で、さっそく「ファイナルファイト」を起動。これこれ。やっぱキャラ選択は3人でないと。
実際に遊んでいるときの手の配置。小型ながら無理なく遊べると思いました。
せっかくアーケード筐体そっくりなコントローラーを購入したのですから、昔懐かしいアーケードゲームで遊ばない理由はありません。
幸いなことに、ゲーム機の性能が追いついたのか移植の技術が上がったのか(おそらくその両方)、過去のアーケードゲームの家庭用ゲーム機への移植版が多数リリースされており、遊ぶゲームには事欠きません。
さっそく、青春をともに歩んだベルトスクロールアクションや格闘ゲームを購入してプレイしてみました。
短いものの8方向入力が可能なレバースティック。
ボタンは小さいですが、パチパチとちゃんとレスポンスも返ってきて押しやすいです。
同コレクションより「天地を喰らうII」にて、敵将・李典も問題なく討ち取れました。な、懐かしい……。
レバーは短いものの8方向入力が可能で、やや小さいボタンも押すとちゃんとパチパチとレスポンスが返ってきて、アーケードコントローラーとしての品質はなかなかのものと感じました。
昔さんざんやり込んだアクションゲームをプレイしてみると、Switch 2の画面の大きさも相まってなかなかの臨場感です。ゲームオーバーになってもつい「連コイン」してしまうほど。
普通にテレビに繋いでSwitchのコントローラーで遊んでももちろんゲームは面白いのですが、気分が上がるのは断然こちら。雰囲気というのは大事なのだなと実感しました。
格闘ゲームはいわゆる「ぶっさし」持ちスタイルの筆者。この大きさですがコマンド入力はちゃんとできました。
「カプコン ファイティング コレクション」より「ヴァンパイアハンター」。開幕飛び込み中Kからの小P→中P→しゃがみ中K→大Kと自然と手が動きました。
また格闘ゲームでは、短いレバーでいけるか不安だったものの、ちゃんと複雑なコマンド入力も受け付けてくれます。やたら複雑なコマンドを要求されるSNKの格闘ゲームも難なくプレイでき、インストを見るまでもなく手が覚えていた「覇王翔吼拳」や「鳳凰脚」も苦もなく入力できました(分かる人だけ分かってください)。
ただ、本体が軽いので、夢中になってプレイしているとコマンド入力と同時に本体が浮いてしまうこともしばしば。
レバースティックをNintendo Switch/Switch 2の左右のアナログスティックに割り当てるためのスイッチ。
連射切り替えにも対応しているのでシューティングゲームもばっちりと思われます。
ちなみに1本しかないレバーを左アナログスティック・十字キー・右アナログスティックのいずれかに割り当てることができるため、Nintendo Switch/Switch 2のゲームを普通に遊ぶこともできます(左右のアナログスティックを使うような3Dゲームはちょっと難しいですが)。
若干不安なのは、スティックやボタンが壊れてしまったとき、どうやって交換したら良いのかの目処がないこと。
普通のアーケードコントローラーなら交換パーツの入手と取り替えは割と容易だったりするものの、本製品の場合は現状、どこの何というスティックとボタンなのか不明です。まあ故障するほどガチャガチャやらなければ良いだけのことではあるのですが。格闘ゲームに夢中になっているとついつい……。
それにしても、テレビに繋いだゲーム機+アーケードコントローラーだと全然やる気がしないのに、部屋の片隅に小型とはいえアーケード筐体がある風景はなかなかオツなものですし、「ちょっと1ゲームだけ……」と手をつけてしまったりするのは不思議です。
三つ子の魂といいますか、10代で覚えたことは一生ものであるという話は本当なのだなあと思ったり。筆者と同世代の中高年の方なら、きっと分かってくれると思います。ゲオにお立ち寄りの際には、ぜひ手に取ってみてください。
製品名発売元価格レトロアーケード ドックゲオ8770円

